ブログ

2020年06月05日

インバウンド向けフットパスモニターツアーを催行しました

5月23日に、ジオパーク周辺地域に住んでいるALT(外国語指導助手)と一緒にフットパス様似八景コース・外国人向けのモニターツアーを行いました。新型コロナウイルス感染症対策のためにALT5人、ガイドさん2人、ジオパークスタッフ2人、通訳者1人で、少人数で回りました。このツアーの目的は外国人へのガイド対応研修や外国の方向けのアクティビティの模索、通訳とガイドの連携確認など沢山ありました。


0523tour_01.jpg

前の週はいい天気の日が多かったのですが、残念ながら当日はは寒くて雨も降りました。天候がよくなかったので、フットパスは歩けずに車で移動することになりました。


0523tour_02.jpg

最初に行った場所は観音山でした。ふもとに駐車して、歩いて登りました。ガイドさんは歩きながら咲いている花の種類をどれぐらい見つけることができるか、参加者の皆さんに挑戦してもらいました。観音山はスプリング・エフェメラル(春の妖精)が見られることでとても有名です。


0523tour_03.jpg


0523tour_04.jpg

上に着いたあと、もう一人のガイドさんから観音山の歴史と地名の由来の説明がありました。現在の地名「観音山」は安置された33の観音石像に由来します。


展望台に上り、そこから海岸から少し離れた海上にある「親子岩」の成り立ちや、アイヌ伝説の説明を聞きました。親子岩はプレート衝突の影響でできたすき間にマグマが入り込み、それが冷えて固まってできました。その固まった岩が隆起して、波などに削られて今の形となったものです。

0523tour_05.jpg


次に等樹院に立ち寄り、寺の歴史、そして住民と町のつながりを学びました。日本の仏教の教えも踏まえた話を聞きながら、住職の奥様が出してくれたお茶とお菓子をいただきました。その後で、親子岩をよく見るために親子岩ふれあいビーチに寄って、それからおやき店に行って、美味しいおやきを食べました。

0523tour_06.jpg


0523tour_07.jpg


ツアーの終点は、エンルム岬でした。この陸繋島は親子岩と同じようにマグマが冷えて固まってできたものです。まずはエンルムの裏に行き、ギザギザな形の崖と周辺の港を眺めました。最後に岬に登り、エンルム岬が天然の港となったおかげで様似町の成り立ちに結びついていることを学びました。

0523tour_08.jpg

天気が悪かったのは本当に残念でしたが、幸いに参加者の皆さんに「楽しかった」と言ってもらい安心しました。(D)

2020年06月01日

各施設が再開しました:ジオパークビジターセンター

北海道でも緊急事態宣言が解除されたことに伴い、アポイ岳ジオパークでも施設の開館を順次再開しています。

ビジターセンターは5月27日(木)から開館しています。

*滞在時間は30分以内とし、手指消毒やマスク着用の御協力をお願いします。


さて、6月30日まで特別展としてヒダカソウのパネル展示とともに、当初は花の実物展示を予定していましたが、残念ながら休館期間中に花期が過ぎてしまいました。(パネルは月末まで展示しています。)

今のヒダカソウはこんな感じです。

ヒダカソウ_0601.jpg

もう実を結んでいますね...。


ただ、アポイ岳ジオパークではヒダカソウ以外にもアポイ岳の高山植物保全のため、様々な種の育苗を行っており、現在は、アポイアズマギクとアポイクワガタをビジターセンターでも見ることができます。


〇アポイアズマギク

アポイアズマギク_0601.jpg


〇アポイクワガタ

アポイクワガタ_0601.jpg


皆様のお住まいの地域における要請、呼びかけを踏まえて当地へも足を運んでいただければと思います。(クド)

2020年04月28日

ヒダカソウが開花しました!

4月に入って寒い日が続いていたので、足踏み状態でしたが、ついに4月26日に開花しました!

ヒダカソウ_200426.JPG

現在、4輪咲いています。

花は野生だと10日ほど咲くようですが、栽培環境やあるいは受粉すると変わるのかよく判っていないとのこと。

これから実際にどうなるかを見ることができるのは楽しみでもあります。


ビジターセンター休館中のため、実物をお見せできないのは残念ですが、これから咲く株もあるので今後もレポートしていきます。(クド)

2020年04月25日

おうちで「北海道の春」の風景

新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛が呼びかけられている中で、風景映像を公開していく取り組みが各地のジオパークで進められています。アポイ岳ジオパークもこの取り組みに参加し、動画を公開しておりますのでぜひご覧ください。

https://www.apoi-geopark.jp/news/2020/04/post-151.html

ブログでも「アポイ岳ジオパークエリア内の風景」を紹介したいと思います。事態が収束した際には現地を訪れていただければとても嬉しいです。

日高線とアポイ岳.JPG

様似川、線路と雪が見えるアポイ岳(令和2年4月13日撮影)

様似川 鳥.JPG

橋脚の下に集まるカモさんたち

キバナノアマナ.JPG

キバナノアマナ

ふきのとうとアスファルト.JPG

アスファルトの中から飛び出すフキノトウ

<なぜ北海道は桜の開花が遅いのか?>

ところで、アポイ岳ジオパークにはまだ雪がある3月~4月ごろに、東京で桜が咲いたというニュースが流れます。例年、アポイ岳ジオパークで桜が見られるのはゴールデンウィーク前後。なぜ北海道は桜の開花が遅いのでしょうか。理由の一つは「緯度の違いによる気温の差」。緯度が高い地域では光が斜めから届き地表の広い範囲を照らします。その分日差しは弱く気温の上がりにくい寒い地域になります。緯度の低い地域では光は上から届くため照らされる範囲は狭くなり、日差しが強く暑い地域となります。(参考 NHK for school)(ジオ美)

2020年04月20日

4/19のヒダカソウ

昨日は、晴れて気温も高かったせいか、ヒダカソウのつぼみもかなり大きくなってきました。

そんな折、今日からビジターセンターを休館することになり、実物を見て頂くことが難しくなりそうですが、開花しましたらこのブログでお知らせします。

ヒダカソウ_200419.jpg

月別アーカイブ

  • Mt.Apoi Geopark Facebook