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かんらん岩広場

 様似町役場の前庭に展示されている、かんらん岩などの大型研磨標本で、広場全体が日高山脈を構成する岩石の野外博物館となっています。さまざまな形に切断研磨された岩石には、無数の科学情報が秘められているのです。
 広場東側(役場に向かって右手側)にリーフレットを設置しています。晴れた日にはアポイ岳を眺めながら観察してみてください。

アポイ岳を背後に
大学巡検の様子

主な展示岩石

ハルツバージャイト(かんらん岩の一種)

ハルツバージャイト

 八角柱の標本上面にはマグマが通った痕跡「マグマチャネル」を見ることができます。

グラニュライト(日高山脈をつくる岩石)

グラニュライト

 地下深くで作られた薄赤色の鉱物・ざくろ石を見ることができます。ざくろ石の大きさは1cmほどです。

火山噴火とかんらん岩

 日本は、世界の7%に当たる110の活火山を有する世界有数の火山国です。火山が噴火し溶岩が噴出する映像を見たことがある人は多いと思います。では、この溶岩は一体どこからやってくるのでしょうか?
 溶岩は地下にあった時はマグマと呼ばれ、マグマは地下数㎞~数十㎞にあるマントルが供給源です。そしてマントルは、「かんらん岩」という岩石でできていると考えられています。地球の奥深くのマントルはドロドロにとけたマグマがつまっていると思っているかたも多いかもしれませんが、実は固体の岩石なのです。
 そのため、アポイ岳のようにマントルが地下にあった状態のまま現れることは世界的に見てもとても貴重です。溶岩(マグマ)の供給源はかんらん岩であると考えられており、火山噴火を理解するうえでも、アポイ岳のかんらん岩を知ることの意義は大きいと思います。

地面の下はマグマじゃないの?

タイプのちがうかんらん岩

 地球深部のできごとを教えてくれる4タイプのかんらん岩
アポイ岳と幌満(ほろまん)には、ふくまれる鉱物の種類や割合がちがう4タイプのかんらん岩があります。タイプのちがうかんらん岩は、地下深部でマグマができるようすを教えてくれているのです。

なるほどポイント!

リーフレットはこちら