日高山脈襟裳国定公園は、北海道の背骨といわれる日高山脈の脊梁部、広尾町から襟裳岬にかけて続く海食崖の海岸線、そして、かんらん岩でできた花の名山・アポイ岳一帯の3つの地区で構成される自然公園です。総面積は103,447ha で、国定公園としては日本最大の面積を誇ります。
国定公園では、保護の必要性に応じて、「特別保護地区」「第1 ~ 3 種特別地域」「普通地域」の5つの規制区域が設定されています。なかでも、「特別保護地区」と「第1~3 種特別地域」においては、「工作物の新増改築」「広告物の設置」「岩石や高山植物の採取」などを行う場合に、北海道知事の許可が必要となります。
アポイ岳周辺には、国定公園をはじめさまざまな規制があり、特に岩石や動植物の採取、登山道以外への立入りには、次の許可が必要となります(行為地が重複する規制区域にある場合には、それぞれの許可が必要です)。
また、アポイ岳周辺の森林は大半が道有林で、林道や登山道からそれて山に立ち入る場合には入林届が必要です。さらに、保安林に指定されている森林では、行為の内容によって許可等が必要な場合もあります。くわしい手続きについては、各機関にお問い合わせください。
アポイ岳、ピンネシリ及び幌満岳周辺は、保護規制の度合いで、普通地域<第3 種特別地域<第2 種特別地域<第1 種特別地域<特別保護地区に区分けされています。規制が最も強いのは特別保護地区となります。岩石や植物を採取する場合は、第3 種以上の区域で許可が必要となりますが、動物の場合は特別保護地区のみが必要です。
法 令 | 自然公園法 |
---|---|
権限者 | 北海道 |
問合先 | 北海道日高振興局保健環境部環境生活課 TEL 0146-22-9254(直通) URL http://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kks/index.htm |
固有種の高山植物・ヒダカソウを保護するために、北海道条例によりアポイ岳地区と幌満岳地区に保護区が指定されています。区域は国定公園特別保護地区と類似しています。
法 令 | 北海道生物多様性の保全に関する条例 |
---|---|
権限者 | 北海道 |
問合先 | 1と同様 |
参考URL | http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/yasei/tokutei/kishou/area/hidakasou.htm |
アポイ岳の高山植物群落は、国の文化財として特別天然記念物に、幌満岳のゴヨウマツ自生地は天然記念物に指定されています。その区域も国定公園特別保護地区と類似しています。
法 令 | 文化財保護法 |
---|---|
権限者 | 文化庁 |
問合先 | 北海道教育庁日高教育局教育支援課 TEL 0146-22-9492(直通) URL http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/hdk/index.htm |
問合先 | 北海道日高振興局森林室管理課 TEL 0146-22-2451(代表) URL http://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/sr/srs/index.htm |
---|
法 令 | 文化財保護法 |
---|---|
権限者 | 北海道 |
問合先 | 様似町教育委員会社会教育係 TEL0146-36-2521(代表) |