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様似町の概要

様似町

 背面にアポイ岳と日高山脈、前面に紺碧に輝く太平洋をたたえる様似町。
 穏やかな海洋性の気候と豊かな大地の広がりのなかで、水産業・農畜産業が主産業。
 雄大な山容、奇岩・断崖の続く海岸線が四季折々に美しい表情をみせ、歴史と伝統が息づく町です。
 様似という地名は、アイヌ語を語源としていますが、その由来は諸説あり定かではありません。様似町史では、「サンマウニ(寄木の多い所)」、または、「エサマンベツ(カワウソのいる川)」との記述があります。

海の幸

サケ

 様似の主産業である漁業の歴史は古く、江戸時代から様似の昆布やサケは重要な産物となっていました。
 様似沖は黒潮と親潮がぶつかりあう好漁場であり、サケやスケトウダラ、イカなど多くの魚がとれます。地元漁師による伝統的な保存方法で加工されたサケの「山漬け」は、近年人気が高まっています。また、様似の特産品の一つ「真ツブ」の刺身は、アワビに勝るとも劣らない逸品です。
 様似の沿岸は良質のミツイシコンブの産地であり、夏の晴れた日に町中で見られる昆布干しの作業風景は、この季節の風物詩となっています。製品は「日高昆布」として全国に出荷されています。

真ツブ

昆布漁の様子

昆布干し作業風景

出荷される日高昆布

アポイの火まつり

 アポイ岳の名は、山頂の祭壇で天を焦がさんばかりに火を焚き、鹿の豊猟をカムイに祈ったというアイヌの伝承に由来します。この言い伝えを再現するため、例年8月第1土・日曜日に開催されるのが様似最大のイベント「アポイの火まつり」。アポイ山麓での厳粛な採火式に始まり、エンルム岬に浮き上がる火文字、アポイ太鼓やねぶたパレードなど、多彩なイベントがまつりを盛り上げます。

夕日

 太平洋に浮かぶ様似のシンボル「親子岩」。多くの海水浴客で賑わう夏とは別の顔も持っています。それは、夕日の絶景ポイントであること。冬の時期だけ、3つの岩の間にちょうど夕日が沈むのです。空が深紅に染まり、岩の間から一条の光が海面を照らし出す光景は荘厳そのもの。この親子岩には、アイヌの伝説が残されています。