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2026年03月04日
カン×カン講座特別版「台湾原住民族との交流事業について」を開催しました
2026年3月4日(水)に、カン×カン講座特別版「台湾原住民族との交流事業について」を開催しました。
写真や動画を見ながら、台湾原住民族の概要・歴史・現状、様似のアイヌ民族との交流事業についてお話を聞きました。
今回のカン×カン講座特別版の開催経緯としましては、2024年3月にアイヌ政策推進交付金事業として台湾を訪問しており、その様子について教育委員会の学芸員から伺いたいと考えたからでした。
大変興味深い話ばかりだったのですが、2つの太陽のお話のアニメーションも現地の言葉で視聴しました。
交流の経緯としては、次のような経緯があります。
・1998年1月 訪問
・2000年12月 イシガン村ブヌン族招聘
(2017年10月 アイヌ古式舞踊公演/台北)
・2024年3月 訪問
・2024年3月 イシガン村ブヌン族招聘
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様似郷土館からは台湾のチョウや昆虫の話、町立様似図書館からは台湾に関連する本を紹介いただきました。
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アポイ岳ジオパークビジターセンターから「高校地理の台湾の話から」として、地理についてお話しました。20年前と今を地理学的に比較した資料をつくって、配布しました。
台湾についてあまりにも無知だと反省したため、私の頭の中をアップデートしたかったという動機もありました。
<主要国データ>
この20年間で、人口は100万人増加、国民総所得は2.7倍、1次産業が減って3次産業が6.5%増加。
2004年には、台湾の原住民族と日本の高校地理の資料集では高山族と表記していましたた。現在の地理の資料集では、「原住民族」と表記が改められていると思われます。
台湾語については、資料集を丸写ししただけで、私は意味がわかっていませんでしたが、台湾の諸言語の一つ「台湾語」は、17世紀以降、中国南部福建省から移住した人たちおよびその子孫が話している言語。広い意味での中国語の諸方言の一つで、福建省南部の言葉「ビンナン語」がベースではあるが、台湾で独自に発展したもの。日本は、中国語でリーベン、台湾語でジップン。全く違います。
<貿易>
2004年には、台湾と言えばアジアNIEs、世界的なパソコンの生産拠点で、台湾・日本・アメリカの3国間関係が強いと習いました。JETROの資料を見ると、20年後の現在も電子部品に強く、輸出先として中国が増えたと感じました。
<気候>
様似町は帯広よりも室蘭に気候が近いため、これらで比較しました。台北は室蘭よりも年間を通して雨量が多く、気温も高いです。台北は室蘭よりも、梅雨と台風期に雨が多い特徴があります。
<農業>
2004年の地理資料によると、台湾は亜熱帯気候で、米の二期作、さとうきび・茶・バナナ・パイナップルの生産が盛ん。2021年の情報によると、パイナップルは台湾の果物輸出額の4割以上を占めます。
台湾といえば、パイナップルケーキのお土産をいただくことが多いのですが、パイナップル・小麦粉・鶏卵・バター・牛乳などを原料に使った焼き菓子であり、台湾を代表する銘菓の一つ。
<台湾の地質と地震、アポイ岳との関係>
台湾周辺はユーラシアプレートにフィリピン海プレートが沈み込むところと、衝突するところがあります。衝突するところで、2024年の花蓮地震(M7.7)が生じたとされています。
日本周辺では、プレートが沈み込むところが大半なのですが、アポイ岳も日高山脈も、プレートがぶつかるところ。
<台湾の特徴的な地質と観光地>
講演会でも話題にしていただきました、ジオパークが台湾にもあります。その一つが野柳(やりゅう)ジオパークで、女王顔と言われる奇岩が写真スポットとして有名です。かつて海の底に堆積した堆積岩が、のちの浸食によりこの形になったもの。付近には様似町にも産するカシパンウニの仲間である、台湾固有種のスカシカシパンのウニ化石が産します。
台湾の地質について、大学の講義で学んだものと言えば、日本では建材としてはほとんど産しない大理石が産するということ。大理石は、石灰岩がマグマの熱を受けて接触変成作用で再結晶したもの。様似町でも石灰岩は産しますが、熱をほとんど受けていないので、建材の大理石になるほどには変成していません。
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15年前に同級生からいただいた台湾の地形が表現されたキーホルダー・仙台空港にあった台湾の観光パンフレット・昔の高校地理の資料集
キーホルダーには、中央に南北にのびる山脈と日月潭が表現されています。
キーホルダーの台紙の下のほうに描かれている花の写真は、花の色を変えていくランタナではないかと思いました。



