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2025年06月03日
6月3日(火)アポイ岳ジオパークのガイド勉強会を開催しました
名古屋大学の博士後期課程の学生さんから、幌満かんらん岩体の研究成果とスペインのユネスコ世界ジオパークCabo Ortegalのかんらん岩体のお話をいただきました。貴重な海外の話をお聞きしました。
2015年にポルトガルのTerras de Cavaleirosユネスコ世界ジオパークと審査員のサー教授からいただいた、かんらん岩と変成岩の複合岩体のMorais岩体(Cabo Ortegalのかんらん岩体とナップの関係)の岩石標本と薄片も観察しました。
参加者のガイドのみなさんからは、時間ギリギリまでたくさんの質問と感想をいただき、大変盛況な勉強会となりました。
研究成果をガイドに活かせるように頑張っていきたいと思います。
2025年05月23日
5月23日(金) 様似小学校5年生のアポイ登山事後学習に行ってきました
様似小学校5年生のアポイ登山事後学習に行ってきました。
アポイ岳で見られた岩石の学習ということで、ワークシートに沿って、岩石の性質の違いを実験で確かめながら、岩石の違いについて学習する内容にしました。
工夫点としては、理科ですので、ただ実験を行うのではなく、予想してもらい、結果の記載も行いました。専門用語もワークシートに書いてもらいました。また、理科の岩石にとどまらず、地学はさまざまな分野とリンクすることも伝わればいいなと企画しました。次の項目を扱いました。
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取り扱う項目 |
教科学習の対応箇所 |
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密度 |
中1理科の「物質の性質」・中1数学 |
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硬度 |
高校地学の「モース硬度」 |
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偏光顕微鏡 |
高校物理の「反射・屈折・干渉」 |
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マグマ |
小6理科の「大地のつくりと変化」 |
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砂岩 |
小6理科の「大地のつくりと変化」 |
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岩石と鉱物 |
中1理科「岩石と鉱物の違い」 |
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酸性・アルカリ性 |
小6理科「水溶液の性質」 |
児童たちからは、「石灰岩が鳥の飼料になるなんて。自宅に石灰岩ある。こんなに石灰岩ってサンポールに溶けるの。ルーペで砂粒が良く見えるので面白い。偏光顕微鏡で見たかんらん岩の岩石薄片はきれいだが、なぜカラフルに見えるの。様似町ではどこでアンモナイトが見つかる可能性があるのか」というような質問と感想がありました。アポイ登山で観察したことが、より深まって伝わっていればいいなと思いました。
2025年05月16日
5月16日に様似小学校5年生のアポイ登山に同行してきました
引率で、様似小学校5年生のアポイ登山に同行しました。
5年生は、岩石を学びながら、山頂をめざしました。
学校教育で学ぶこととあわせて、川の流れのはたらき・植物の成長に必要な要素にも触れるようにしました。
3~6年生は他のテーマ(植物など)で馬の背や5合目を目指しました。
桜がまだ残っているアポイ山麓から、バスで小学校に帰っていきました。
この花は何?と一番聞かれたのは、アポイアズマギクでした。
2025年05月14日
5月14日のアポイ岳
エゾオオサクラソウの群落
スミレ
ヒメイチゲ
フイリミヤマスミレ
サマニユキワリ
5合目の桜 これから咲きます。
5合目からみたアポイ岳山頂
キジムシロ
アポイアズマギク
フデリンドウ
死んだふりをする虫
アポイタチツボスミレ
7合目の景色と桜
アポイハハコ
ムラサキツツジ
ヒダカイワザクラ
エゾキスミレ
2025年05月11日
フランスから大学院生がアイヌ料理の聞き取り調査のために来町されました
ユネスコの研究プロジェクトと大学の研究の一環として、フランスから大学院生1名がアイヌ料理の聞き取り調査のために、様似町と浦河町を訪問されました。
彼女は4月~6月にかけて、洞爺湖・有珠山ユネスコ世界ジオパーク、北海道平取町二風谷も訪問されるそうです。
様似町には5月5日から11日にかけて訪問され、アイヌ文化に関する場所を訪問されたり、料理に関するインタビューを行っていました。
8日に浦河でインタビューと現地視察。
9日に様似で現地視察の続きと山菜を取る様子の見学。インタビュー。
10日に様似町のかたに手ほどきいただき、天ぷらをしました(天ぷらは伝統的なアイヌ文化ではなく、現代の日本人の生活の一部です)。
ほかにも様似郷土館やアポイ岳も訪問されたそうです。
親子岩などのアイヌの伝承がある場所や、岡田のチセを訪問しました。天気よかったです。
アイヌ文化以外にも植物や地形地質にも関心があるようでしたので、さまざまな面からみてもらいました。
エンルム岬が「フランスの世界遺産モンサンミッシェル」と同じ陸繋島という話は、通じたようでした。
現在日本では、タンポポやつくしを食べる風習もあるというような話もしながらまわりました。
昨年度末に設置されたソビラ岩のアイヌ文化に関する看板。
ソビラ岩
今年は雨が少なく、こぶしが上を向いていて綺麗でした。
オオバナノエンレイソウ
カンゾウ
薬にもなり、夏にオレンジ色の花を咲かせます。食べると少し甘いです。
ミツバ 10日に天ぷらと味噌汁にしました。
ハンゴウンソウ 10日に天ぷらにしましたが、お浸しもおいしいです。
様似のかたからは、これを食べるの初めてといわれました。
モミジガサ ちょっと早いので小さいです。
味は春菊に近いです。10日に天ぷらにしました。
8日に浦河では、梅昆布茶とあえたモミジガサのお浸しをいただきました。
ヤチブキ(エゾノリュウキンカ) 黄色の花がきれいです。10日に天ぷらにしました。
くせのない味で、お浸しも美味しいです。
3月末~4月の山菜ですが、日陰には少し残っていました。
シラネアオイが数株、花を咲かせていました。
ギョウジャニンニク 10日は、天ぷらにかき揚げに大活躍の山菜。
トラフシジミがいました。
オニグモ?もいました。
写真奥左からコゴミ、ユキザサ・ミツバ、
写真手前左からヤチブキ・ノビル・ギョウジャニンニクです。
写真にはありませんが、この季節のオオウバユリの球根の天ぷらは、とってもおいしかったです。
10日のランチ。山菜の天ぷら・イナキビ入りのお米・ナギナタコウジュのお茶・ミツバの味噌汁です。
研究調査の様子もブログにしつつ、食レポ中心になってしまいました。



