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2023年08月14日

ユネスコ世界ジオパークの再認定審査 Part 1

74~8日に、アポイ岳ジオパークはユネスコ世界ジオパークの再認定審査を受けました。今回の再認定審査は、ジオパークの品質と機能性を保証するため、4年ごとに審査を行っており、それに基づくものです。

1日目[74日]

再認定審査の初日、2人の審査員、ジン・ジーシン氏とハン・ジンファ氏、そして日本ジオパーク委員会の中田氏が来町されました。

様似町に到着後、オープニングミーティングを開会しました。ここで審査員は様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会役員や地域住民に歓迎され、アポイ岳ジオパークの活動を紹介しました。オープニングミーティングが終わると、ホテルアポイ山荘で歓迎夕食会を行いました食事中には、星空観察会や北海道木菓バターサンドなど、ホテルアポイ山荘とジオパークが一体となった活動を紹介するプレゼンテーションも行われました。

01 オープニングミーティング.jpg

2
日目[75日]

2日目からは、アポイ岳ジオパークの活動を紹介するためツアー形式で地域内を回りました。審査員たちはまず様似中学校で、「ふるさとアポイ学」の教育プログラムについてのプレゼンテーションを聞きました。次に、生徒たちが北海道鹿追ジオパークで行う宿泊研修に向けた学習の準備をしている様子を見学しました。

02 中学校.jpg

午前中は、その他にエンルム岬、様似郷土館、岡田チセを訪れました。岡田チセでは、様似アイヌ協会の菊地副会長に歓迎のごあいさつをいただいたあと、チセの内部を見学し、アイヌの文化と歴史について学びました。昼食は、様似民族文化保存会のメンバーが、アイヌの伝統料理による特別ランチを準備してくれました。ランチは、イナキビご飯や焼き魚をはじめ、カボチャやとうきびなどの煮たものを混ぜ、キハダの実添えた「ラタㇱケㇷ゚」、干したタラやワカメ、ネギを入れて作る冷製スープ「ヤマウ」など、どれも美味しい料理でした。

03 チセ写真 (1).jpg


昼食の後は等澍院に行きました。ここでは蝦夷三官寺のひとつであるこの寺が、地形的なこともありここに建てられたことや文化的・歴史的重要性についてお話しいただきました。また、本堂で、日本の伝統的な茶道のお点前を楽しみました。

04 等樹院.jpg


次に向かったのは、日高山脈とアポイ岳を形成したかつてのプレート境界サイトである山中大澗です。このサイトの調査に関わった3名から審査員たちは、この場所の重要性に非常に感動をしました。全員がプレート境界を飛び越える「プレートジャンプ」を終えた後、アポイ岳ジオパークビジターセンターに向かいました。アポイ岳ジオパークの成り立ちや自然・文化などの展示を確認しました。

05 IMG_4607.jpg


この日の最後に、審査委員の方々とアポイ岳ジオパークガイドの会と様似民族文化保存会との夕食交流が開催されました。その中で2009年にユネスコ無形文化遺産に指定されたアイヌの古式舞踊が披露され、最後の輪おどりでは多くの出席者が参加し、楽しんでいました。また、様似の地形の成り立ちに紙芝居「砂粒のはなし」や、アポイ岳ジオパークガイドの会とアポイ岳ファンクラブによるアポイ岳の自然保護活動を楽しく表現した寸劇も披露されました。

06 交流会.jpg

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