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2011年06月13日
ドライバーの目を引く鮮やかな赤花
桜前線が通り抜けて早一月ですが、様似町内では赤や紫のツツジが満開となっています。なかでも、市街地国道沿いの斜面では、数年前から町民有志の手により植えられたエゾヤマツツジが鮮やかに咲き誇り、道行く人々の目を楽しませています。
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平成20年から毎年植樹され、今では約200本…。「赤躑躅で様似の景観を造る会」の会員さんにより、周りもきれいに草刈りされています。
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私もそうですが、車で通り過ぎる時、ついつい見入ってしまうのです。
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栄町側から植えられ始め、だんだんとエンルム岬のある会所町の方へ進んでいます。
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様似でもよく見られたツツジで景観が整備され、それが様似の新しい名所になれば素晴らしいことですネ。町民有志の皆さんのご努力に感謝の一言です。(タク)
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2011年06月11日
様似もいよいよ暑くなってきました
春先は気温が低くぐずついた天気ばかりでしたが、この1週間ほどは気温も高くいよいよ初夏の雰囲気になってきました。
…ということで、我が息子もすっきりと夏バージョンカットに…。(どの季節もこうだけど)
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「エッ!モヒカン?」残念ながらただの3mmカット、ようするに「坊主頭」です。
昼下がり、農業地帯の田代にドライブに行ってみると、すでに田植えを終えた水田には、モクモクと入道雲が映っていました。
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様似のお米は、農薬を大幅に減らした特別栽培米の「アポイ米」。今から秋の収穫が楽しみです。
また、つい先日、エンルム岬に行く途中の国道近くでキタキツネの親子と遭遇…。子ギツネはかわいいけど、近づく私を睨みつける母ギツネの目がコワイ…。
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そのエンルム岬の裏は、幅20~30mの海食台(磯場)が広がっていて、干潮時には絶好の磯遊び場になるのです。
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磯場で目につくのは、マツモ(上)やスガモ(下)などの海藻類。
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ところどころに、春から初夏にかけて群生する黄色いヘラリュウモンも見られます。
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もちろん、海食台の脇には、びっしりとミツイシコンブ(日高昆布)が泳いでいます。今年の昆布の生育はあまりよくないとの話も耳にしますが、なんとかいい漁になればいいですね。7月に入ったら、昆布漁もお伝えします。
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そのほか、磯場にはいろいろな小動物も生息しています。この日は、長靴ではなかったので、さらっとしかさぐってみませんでしたが、岩をひっくり返すとすぐに姿を現すのは、すばしっこいイソガニくん…。
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この他にも、コモチイソギンチャクやチヂミボラ、コヒトデ、ゴマギンポなど探し始めたら、時間を忘れてしまいそう…。
アポイ岳ジオパークの連続講座「ふるさとジオ塾」では、7月2日(土)にこのエンルム岬の磯の観察会を行います。本来は塾生のみの野外講座ですが、現地集合なので、塾生以外の方も参加もOKです。くわしくは、アポイ岳ジオパークHPmまで…。(タク)
2011年06月10日
アポイ岳情報06:6/9
今春の様似は肌寒い日が多く、今年の過去5回のアポイ岳情報でもほぼ毎回、枕詞のように花のシーズンが遅れていることをお伝えしてきました。
でも、今週に入ってからはずっと晴天が続き、気温も例年並みかそれ以上、日によっては平地ではおそらく20℃を超えていたでしょう。
数日間の好天で、花たちにどれだけの変化があるのだろうか。そんなことを確かめるためにも、昨日6/9アポイ岳に登ってきました。
この日の登山は、今年3月に様似町と包括連携協定を結んだ北海道大学北方生物圏フィールド科学センター(北大FSC)の教員及び事務員の方々15名のガイドのためでした。北大FSCの皆さんは前日に様似入りし、町内の河川や漁港、昆布生育地、農地などを視察されたとのこと。

みなさんは昼までに下山して札幌に帰るとのことで、朝6時から登山開始です。昨夜は町との懇親会があり、みなさん深夜まで様似での研究テーマについて激論を交わしたらしく、ちょっとばかり?睡眠不足のご様子。加えて、天気が良いのはいいのですが、登山にはちょっと辛い気温。それでもさすがフィールド系の研究者のみなさん、元気に登ります。
さて、肝心の花の状況はと言うと、馬の背~頂上~吉田岳のルート沿いでは、4日前にはまだ咲き始めだったチングルマやアポイキンバイが既に満開となっていました。

チングルマ

アポイキンバイ
さらに、4日前には花の姿形もなかった新顔さんも登場していました。

ハクサンチドリ

アポイアズマギクに囲まれるキタヨツバシオガマ(真ん中)
このように、ほんの数日間好天が続いただけで、一気に今までの遅れを取り戻さんとばかりに元気な花たちによって、アポイの花模様はけっこう変わっていました。過酷な環境に生きる運命を背負った高山植物たち。彼女らの生きる力にちょっと感動さえ覚えたこの日のアポイ登山でした。
さて、花以外にも面白い出会いがありましたよ。

まずは、アポイ名物「マムシ」!ではなく、まだ若いアオダイショウ。ヘビが苦手な私はへっぴり腰のままちょっと離れてズームで撮影。

そして、ラッキーなことにヒメチャマダラセセリの接写に成功。このチョウは日本ではアポイ岳を含む道内2ヶ所にしか生息していないとても希少なものです。この日のように、暖かくて風のない日であれば姿を見るのはそれほど難しくありませんが、これまではなかなか近づいて写真を撮らせてはくれませんでした。ちょっとピントが甘く、背景もイマイチなのは、ご容赦ください。

こちらが、今日、頂上まで登られた方々。みなさん、様似で良い研究をよろしくお願いします!
(krmd)
2011年06月09日
パネル使ったガイダンスはうまくいく?
ようやく暖かな陽気となってきた今日この頃ですが、以前からまちの民生委員さんから研修の一環としてお願いされていた、ジオサイト巡りでガイドをしてきました。
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ガイドを行うにあたって気になったのは、特に地質や大地の話をどう分かりやすく伝えるかということ…。そこで、パソコンで打ち出した図をラミネート加工して、簡易なパネルを作ってみました。
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何もなく話をするよりも、説明内容に応じた図や写真があるとイメージが湧きやすいのかな…といった発想です。実際はこんな感じで説明しました。
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天気が良くて暖かく、参加いただいた民生委員のみなさんも久しぶりに訪れた場所ということもあって、おおむね喜んでくれたのではないかと、勝手に思っています。
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手づくりのラミネートパネルの効果は改めて検証しますが、なによりもガイドの説明が分かりやすくて、聞きやすくて、楽しいことが一番肝心なところ。スタッフに録音をしてもらっていますので、それを聞き直して次につなげていきたいと思います。良いガイダンスは事前準備にかかっていることを痛感した一日でした。(タク)
2011年06月07日
観音山情報06:6/6
とうとう今年も終わってしまいました。観音山の妖精たちのリレーです。
昨日の観音山の様子はと言うと…

まるでジャングル、というのは大げさですが、すっかり背の高いセリ科のシャクなどが生い茂って、わずかに残っていた前回までの主役の一人オオバナノエンレイソウ(写真中央下)はすっかりしわしわになって、それらの陰に隠れてしまっていました。
というわけで、今シーズンの春の妖精たちのリレーもついにゴールを迎えたことになります。
ところで、なぜ春の妖精と呼ばれるのか?について、もう一度おさらい。この観音山情報で今年これまでにご紹介してきた花たちの多くは、雪解け直後から咲きだし、他の草花が大きくなるころにはすっかり枯れてしまいます。その様子から、英語で「スプリング・エフェメラル」、直訳すると「春のはかないものたち」と呼ばれているのです。
でも、実はこれ、ライバルの少ない早春に咲くことで受粉を手伝ってくれる虫たちの目を引いたり、上の写真のように周りの背の高い草の陰になってしまう前に一気に咲いて、たっぷりと太陽の光を浴びたりするためなのです。妖精たちは、実は結構したたかな戦略家だったんですね。
ところで、華やかな妖精たちのリレーは、また来年までお預けですが、それ以外にも観音山にはいろんな花が咲いていましたよ。

これは、山菜としても人気のユキザサ(アズキナ)

こちらはヤブニンジン
こうした脇役?たちもじっくり見てみると、華やかさこそありませんが、清楚な感じでこれまた違った魅力がありますよね。
観音山、新たなステージに突入です。
(krmd)




















