ブログ
2011年02月21日
国の宝・アポイの花の再生はいかに...
3日振りのご無沙汰です。日頃の不摂生でバチが当たったのか、寝込んでました。胃腸炎、流行っているそうですね。ご注意ください。
さて、2月19日、北大の中村太士教授を講師に、アポイ岳の自然再生学習会が様似図書館で行われました。
![]() |
講師の中村先生(下写真)は、釧路湿原や知床の経験から、自然再生に取り組む視点について述べられました。「原風景(目標)を共有化して、ロードマップを明確化する」のがキーワードとのこと。
![]() |
また、今年度から活動を支援する環境省の坂本さん、さっぽろ自然調査館の丹羽さんが、自然再生推進法の趣旨やこれまでのアポイ岳再生委員会の取組みについて解説しました。
最後に、再生委員会の副会長である静岡大の増沢武弘教授(下写真)に、メンバーによる花の培養方法を提案していただきました。
![]() |
学習会後は、懇親会で盛り上がりましたヨ。
![]() |
その日は、きれいな満月がアポイ岳から顔を出していました。私のコンパクトデジカメではこの程度が限界ですが、雰囲気ぐらいは伝わりますか?(タク)
![]() |
2011年02月18日
ジオマンのナマ写真入手、でもこれって...。
現在、アポイ岳ジオパークでは、様似の地質や自然、歴史文化を楽しく学ぶ「ふるさとジオ塾」を好評実施中ですが、さらにバージョンアップして新年度も月1回のペースで、山に海に繰り出す予定です。3月1日からの受付で定員になり次第打ち切りとなります。興味のある方はアポイ岳HPのお知らせをご覧ください。
http://www.apoi-geopark.jp/news/2011/02/post-21.html
![]() |
| 昨年の初回ジオ塾の様子(エンルム岬の板状節理) |
ところで、2月11日のブログで紹介しました、洞爺湖有珠山ジオパークに出没する「ジオマン」。全身真っ白で、洞爺湖周辺や札幌にも出没するなど、神出鬼没な行動を続けている正体不明の生物(?)です。このたび、その彼のナマ写真を入手しましたが、その衝撃の姿は…。
![]() |
何といっていいのか。このジオマン、「もしや、○神家の○族の佐清(すけきよ)くん?」と思わせるような、なんともリアルなお顔立ち。このスタイルで札幌中心街に出没したとのことで、きっと大ウケだったでしょうね。
カンランくん、アポイちゃんとは真逆なキャラ。ウチの2人は、小学生には大人気なのですが、先日の成人式ではドン引きぎみ。逆にジオマンなら若者に人気がありそうで、ちょっとうらやましい~。ぜひ一度、カンランくん・アポイちゃんの友人として、アポイ岳にも登場してほしいところです。
洞爺湖有珠山ジオパークの情報は下記オフィシャルサイトで…(タク)
2011年02月17日
五右衛門風呂からあがったタコ親父
またまた、海ネタですが、丸富水産さんにおじゃまして、タコ親父(煮ダコ)の茹で方見てきました。
加工場内はモンモンと湯気が充満して、作業しているお母さん方の顔もよくわかりません。
![]() |
二つの大鍋に、タコを乗せた大網を投入してグラグラ煮ます。
![]() |
湯気にまみれながら、体全体を使っての作業です。「こりゃ~、結構大変だ。」
![]() |
大きさや気温に合わせて、茹でる時間が微妙に変わる職人芸です。水でしめて見事なタコ親父(煮ダコ)の出来上がりです。この時期のタコはヤナギダコ。ミズダコだとさらに大きいので、もっと迫力ある画が撮れるのでしょうね。
![]() |
タコ親父は、きれいに箱詰めされて出荷となります。九州の方に行くようですって。
![]() |
加工場では、ほかにもホッケや真ツブの箱詰め作業も並行して行われていて、みなさん忙しく動き回っていました。そんな慌ただしい中、観光客気分の取材にもやさしく対応してくれてありがとうございます。
![]() |
![]() |
どこでも、取材の反応はいいのですが、とくにお母さん、お姉さん方にレンズを向けると、どうしても逃げられてしまいます。そこを何とかこじ開けるのは取材する側の腕…。まだまだ、修行(回数)が必要です。(タク)
2011年02月16日
マツカワさんを知りつくす男
「ババ・マ・スナ・アカ・サメ」とくれば、さてなんでしょう?
「花魁・宗八・浅場」とくれば、もうお分かりですね。そう、カレイ(鰈)です。
様似町水産振興協議会では、ずいぶん前から高級魚「マツカワ」の養殖を行っていて、昨日、「注文あるから、水槽から揚げるゾ。」と、Kさんに誘われ、蓄養している鵜苫漁港に行ってきました。
![]() |
「マツカワちゃん、マツカワちゃん。さぞかしお造りがおいしいだろうナ。」
「いや~、大事に育てられているだけあって、色艶サイコーです。」
![]() |
えりもにある北海道栽培漁業振興公社(通称サブセンター)から仕入れた幼魚を、2年半かけて育て、35センチ以上のものを出荷しています。近年は放流の成果か漁獲量も増えていて、ブランド名「王鰈」のマツカワも、「幻の魚」ではなくなりつつあります。
でも、漁閑期のこの時期は、養殖のマツカワちゃんがキロ2000円前後で取り引きされるそうです。さすが、活魚。親代わりのKさんの手によって晴れて旅立ちです。
![]() |
また、ちょうど、建物近くの岸壁では、ヤナギダコが揚がっていました。「ばけなわ」と呼ばれる空釣り縄漁で捕ったものです。「いや~、すごいネ。」「なんもだ~、潮悪くてさっぱりよ~。」
![]() |
それでも200キロ以上の水揚げです。お姉さん方に、「写真撮ってもいいかい?」「いや~、ダメだって!!」「大丈夫、ウマく撮るから…」と、適当なことを言いつつ、勝手にシャッターをバチバチと…。
![]() |
ばけなわ漁は5月ごろまで続きます。様似の日々の表情を紹介しようというのが、本ブログの目的のひとつですが、なにやら海ばかりとなっているような…。まっ、いいか。(タク)
2011年02月15日
修学旅行事情と日高王国
日高王国という事業を知ってますか?簡単に言ってしまえば、関西、関東から修学旅行生を
日高に呼んで、ホテルや旅館ではなく、フツーの農家、漁家の家に泊まり、農業体験、漁業
体験をしてもらうという事業であり、日高では様似と浦河が、2年まえから協力して進めてい
る事業です。
関西の高校生たちは他府県の高校生より地元に対して優越感を持っているというデータを
ご存知ですか?
関西の高校生にしてみれば、全国の高校生が自分たちの県にやって来て勉強し、地元の
財産である寺や仏閣を知ってるとなると鼻が高くなるのも当然です。日高王国事業が軌道に
乗れば、今度は日高の子どもたちが地元に対して優越感を抱くようになるでしょう。
さて、京都や奈良に住む学生の修学旅行はどこへ行くのでしょうか。
これが南の沖縄と北の北海道に分かれているのです。今、修学旅行業界では北と南で引っ
張り合いをしているのが現状です。すなわち私たち北海道のライバルは沖縄なのです。私た
ちの頃の修学旅行と言えば、社会勉強を主とした懇親旅行的な要素が強かったのですが、
現在は学習のねらいが明確化されていて、沖縄が誇る「ひめゆりの塔」は戦争から
遠ざかる世代への重要な教材となっています。
一方、北海道のセールスポイントは自然教育。日本の食料基地として「食」の大切さを
身近に知ることと、生態系の礎となる「自然」体験は北海道でなければできません。
秋になれば、修学旅行生が様似を訪れ、私たちが京都や奈良で思い出を作ったように、
学生たちの胸にこの様似が刻まれることを想像すると、なんとも楽しくなるではありませんか。
(302)
(近々改訂予定のパンフレット。1次産業者が修学旅行生の受け入れ先となります)





















