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2011年02月28日

アポイのマムシとキタゴヨウ

昨日一日、サーバの不具合で当ブログ及びHPが閲覧できなくなってしまい、ご迷惑をおかけしました。無事復旧しましたので、引き続きご愛顧願います。

さて、昨日は雪もちらつき冬に逆戻りしたような一日でしたが、アポイ山麓に散策に行ってきました。アポイ岳ビジターセンターの奥を登山道入口まで行くと、旧公園事務所があり、その付近になにやらコンクリートの構造物がいくつも…。

マムシセンター跡.jpg

実はこれ、マムシの養殖場(マムシセンター)跡なのです。最近、アポイの登山道の岩場でも目にするようになり、看板などで注意を促していますが、そのアポイ名産をお土産にしようと、30年以上前に取り組んだ夢の跡。なかなか越冬できずに断念したと聞いていますが、この中に何百匹ものヘビさんがいたんですよ。お~さむ。

すぐ近くの登山道付近のアポイ橋。川は、アポイ岳と吉田岳の鞍部を源とするポンサヌシベツ川で、砂防ダムや河岸整備が施されています。

ポンサヌシベツ川のアポイ橋.jpg

橋の右手には、北海道には自生しない杉の木が…。実はこれ、明治から大正にかけてこの辺りにあった松本製材所事務所が植えたもの。この辺りや東平宇の樹木を伐採した大製材工場で、冬島漁港はその当時、この製材所の専用汽船の積出し港だったそうです。地域にもいろいろと貢献したそうですが、平宇の「キタゴヨウ」の多くを伐採してしまったのは残念なことです。現在、様似のキタゴヨウは幌満峡にわずかに残るのみとなっています(天然記念物)。

アポイ岳登山口の杉の木.jpg

川べりを遡り、砂防ダムの上の方まで初めて行ってみました。ダムの上流は景色が一変。かんらん岩の河床を清水が流れます。

ポンサヌ砂防ダムの上流.jpg

さらに川を遡ると、なにやら遠くに…。

なんと、また砂防ダム。しかも下流のものよりさらに一回り大きなもの。まるで密林の中の神殿?こんなにいるのでしょうかネ?

ポンサヌ上流二つ目の砂防ダ.jpg

ダムの上はひらけた地形が広がっていました。キリがないので、ここらで引き上げ。

ポンサヌ2つ目のダムの上流.jpg

さて、マムシセンターは夢の跡ですが、10年ほど前に公園内の屋外ステージ床下から大量のマムシの焼酎漬けが発見。そのエキスを使って製品化されたのが、アポイ山荘で販売する醸造酢「アポイのまむ酢」です。

アポイのまむ酢.jpg

水や氷で薄めて飲んだり、料理に使ったりと、その滋養はなかなかとのこと。300ml入り1,260円で、かなり酸っぱいですが、ぜひ一度お試しあれ。(タク)

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