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2014年03月14日

ちびっ子たちがウチのオフィスにやってきた...

昨日、雑然としたウチのオフィスに突然、ちびっ子軍団が乱入?イエイエ、様似小学校3年生たちが授業の一環で、役場の仕事をリサーチきたらしいのです。

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案内役の総務の4shinoさんから、「ここは商工観光課といって、アポイの火まつりやアポイ岳ジオパークのことを行っているところですよ~。」とご紹介され、我々スタッフもちょっと緊張。でも、「何か質問ある~?」と投げかけると、「今日はアポイちゃんいないの~?」とか、「カンランくんは誰がかぶっているの~?」などのオフレコ質問ばかりで、対応する課長のhoromanさんもタジタジ?

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でも、さすが商品開発の鬼。すかさず、4月にデビュー予定のアポカンぬいぐるみをPR。「このぬいぐるみ欲しい人は?」と気をもたせてから、「4月に発売になるから買ってね。」だって。なんだプレゼントじゃないのか!でも、そりゃそうですよね。代わりに皆にはジオパーク缶バッジをプレゼントして、勘弁してもらいました。

みんな役場探検どうだった?役場のおじさん、おねえさんたちはきちんと仕事していましたか?(タク)

2014年03月12日

アポイ岳の植生とジオのつながりを学ぶ-ガイド勉強会-

3月9日(日)ジオ実験塾に引き続き、ガイド勉強会が行われました。

TAKU主幹が「写真で巡ろう、ジオサイト」スライドを用いて、バーチャルジオツアーを行い、ガイド内容の評価・検討を行いました。

NI~DA先生から、海岸段丘についてお話をいただきました。海岸段丘、段丘堆積物を調査する必要があるとのことでした。

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その後、北海道全域をフィールドに動植物の調査研究されている、さっぽろ自然調査館のNIWAさんを講師にお招きし、アポイ岳の植生についてお話いただきました。

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アポイ岳の植生について、私の理解をまとめたものですが、

・アポイ岳は、土壌が薄い。ササが少ない。

・日高地方で標高100m-400mに針葉樹林が広がるところは、アポイ岳以外ほとんどない。

・日高地方特有の植生(渡島半島と同じ温帯ー亜寒帯要素の植生、例えばムラサキシキブ)も混在している。

・地質が植生を与える影響: 岩場に生育するはずのミヤマビャクシンが、堆積した土壌地であるミヤコザサ群落の中にみられること。かんらん岩地に生育する植物には、岩の割れ目(節理)に生育するタイプと、礫が積み重なるガラガラした所に生育するタイプがある。

・山頂部付近のダケカンバ林の生育には、周囲よりも土壌が厚いことが関係しているのではないか。

・アポイ岳周辺の針葉樹林の分布と、かんらん岩の分布がほぼ一致している。

 

今まで私はアポイ岳の高山植物植生の話は断片的な理解だったのですが、ほか地域との比較、また植生をアポイ岳全体で広くとらえたことで、より深く理解できたと思います。(ジオ美)

2014年03月10日

めざせ、かんらん岩鑑定士!-ジオ実験塾3-

昆布漁と言えば夏だけの印象が強いかもしれませんが、日高沿岸では岸に流れてくる昆布を集める「拾い昆布」は通年行われています。

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遠くにある昆布には、マッケという漁具使います↓。

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ロープを結んだマッケ を海中に投げ、昆布をひっかけながらロープで回収します。 マッケの先端は、3つの爪のように分かれています。

 

冬の海の中行われている昆布漁の厳しさと自然の恵みを学び、ジオ実験塾の会場へ向かいました。

さてジオ実験塾3回目を報告します。

前回アポイ岳のかんらん岩は4種類あるということを学び、4種類そろった標本をつくりました。

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(前回のジオ実験塾2のブログより)

しかし、どれも同じ緑色に見えてくるような…。今回は、どうやって4種類を見分けるのでしょうか?ということにせまりました。

 

鑑定道具①「ルーペ」を使って拡大してみると、濃い緑色の一色だった石に、白色のツブツブが見えてきました。これは斜長石という鉱物です。ちなみに、これが見られれば斜長石レルゾライトという種類のかんらん岩です。

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鑑定道具②「顕微鏡」を使って拡大して見ると、より違いがわかりやすくなります。

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この写真はかんらん岩を偏光顕微鏡を通して見たものです(ジオ実験塾3回目資料 引用)。ツブツブ一つ一つが鉱物です。鉱物が種類によって違う色となって見えるため、鉱物を見分けることができるのです。さきほどの斜長石は、灰色〜白色に見えています。

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かんらん岩は、カラフル。このように鉱物を鑑定することで、鉱物の量の違いで他のかんらん岩3種類も見分けることができます。

 

その後も活発に質問が出ました。その中でも印象的だったのは「アポイ岳のかんらん岩は、地下深くから上がってくるときに、とても苦労した」という話でした。

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上の写真の赤紫色の筋のところは、地下では「ざくろ石」だったのですが、別のものに変わって、さらに引き伸ばされたことがわかるのだそうです。地下70kmから、たった一日間という、短時間で上がってきたら、もしかしたらざくろ石がアポイでも見られたかもしれません。

 

この講座で今年度の実験塾は、最終回となりました。かんらん岩についてより深く知ることができた講座となりました。NI~DA先生ありがとうございました。(ジオ美)

2014年03月04日

アポイ岳周辺の森と海をつなぐ川の謎にせまるよ~グイグイ!(^^)!

こんにちは。ジオローです。3月に入り少しずつ寒さも緩み、路面を覆っていた雪も解け始め、春を感じるようになった今日この頃です。

そんな中、可愛らしい福寿草が元気に顔を出していました。花言葉は、文字どおり「幸福」や「幸せを招く」などといった意味があるそうです。その反面、毒性を持ち合わせていますので気をつけてくださいね(汗)

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さてさて本題に入りまして、先日、ふるさとジオ塾開放講座を町立様似図書館で開催し、町内外から47名が来場しました。

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今回は「アポイ岳周辺の森・川・海を知る」ということで、講師には様似をフィールドに河川の調査研究している北海道大学北方生物圏フィールドセンター教授のSato-Fuyuさんと、北海道立総合研究機構林業試験場のNaga-Sakaさんのお2人によるダブル講演です。

Sato-Fuyuさんは「アポイの森から海への養分供給」と題し、かんらん岩流域と非かんらん岩流域の水質を比較した調査結果を踏まえて講演してもらいました。その調査結果から読み取れることは、かんらん岩流域では非かんらん岩流域と比べてMg濃度が高いことや、大雨が降った後の出水時には、鉄が有機物と結合して流出するなど話されました。

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次にNaga-Sakaさんが「落ち葉は森から川、海への贈り物」と題し、自身が調査研究(美唄市濃昼川)した結果をもとに、河畔林(川沿いに生えている森)の落ち葉や虫などの有機物が川によって海へ運ばれて、どのような役割を果たしているのか講演。その中で、川を通じて流れてきた落ち葉は河口域でたまり、トンガリヨコエビという虫のエサとなり、そのトンガリヨコエビはクロガシラガレイの稚魚のエサとなる(食物連鎖)など、森と海のつながりについて話されました。

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今回は調査研究の一端をご紹介してもらいましたが、来年度も町内の河川調査をする中で新たな発見や可能性を期待しつつ、結果報告を楽しみにしています。(月1回程度、町内の河川に出没する予定ですので、怪しい人と思わないでくださいね・笑)。

Sato-Fuyu教授、Naga-Saka主任ありがとうございました。

 

さて、今回のジオ塾開放講座をもちまして、25年度のふるさとジオ塾が閉講となりました。これまで、フットパスやアポイ登山、町内のジオサイト巡るバスツアーなど、町内にある資源等について学習・体験をしながら、郷土愛の醸成を養ってきました。

平成26年度のふるさとジオ塾は、ガイド養成講座としてリニューアルします。観光客等に様似の見どころを案内するガイドを目指して、楽しみながら地域のことを学んでみませんか?4月~2月まで全11回の講座を開催します。(詳しくはアポイ岳ジオパークHPお知らせをご覧ください。)皆さんの参加をお待ちしていま~す。

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追伸

今年担当係となったジオロー、運営の傍ら塾生と一緒に勉強して参りましたが、様似に住んでいても知らないことがたくさんあったり、身近にあり過ぎて当たり前と思っていたことが実は貴重で珍しいものであったりと宝物さがしのようでした。今年のジオ塾で学習したことは、ほんの数ページだと思いますので、この先も様似の物語をひも解きながら、自分が皆さんに様似の魅力を伝えられるように勉強しなければと思うのでした。 【ジオロー】

2014年03月02日

18名のヒナの巣立ち_様高最後の卒業式

冷たい風の中にも、春の訪れを感じさせるような2014年3月1日。65年の歴史を閉じる様似高等学校の最後の卒業式が行われました。

町広報のTAMAちゃんから、「最後の卒業式だから、きちんと記録を残したいので、ビデオ撮って。」とお願いされ、慣れない動画撮影に挑戦。と思ったら、駅前民宿の女将さんから、「イヤ~、お客さんが多くて卒業式行かれないから、写真撮ってきて!」と頼まれ、「うわっ!二足のわらじか!」。でも、なんとか撮れました。写真を女将さんに渡したら、さっそく駅前民宿のブログでくわしく紹介してくれましたので、そちらもぜひ見て下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/ekimaeminsyuku_samaki

こちらでは、女将さんが紹介していない場面を中心に紹介します。

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式場には、父兄や来賓のほか、卒業生OBなども多くかけつけ、最後の卒業生たちの巣立ちと様高閉校を見届けました。

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卒業証書授与では、担任の佐藤先生が万感の思いを込めて18名の卒業生一人一人の名を読み上げます。

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そして、大庭校長先生が激励の言葉を送りながら生徒全員に卒業証書を手渡していました。

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これまで統廃合で閉校していったすべての小中学校も含めて、様似町内の学校の校歌で必ず歌われてきた「アポイ」。その響きがまた一つ途絶えてしまうのはさびしい限り。でも、様高の響きは、5千余の卒業生の胸にしっかりと刻まれているはずです。

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涙と笑顔の卒業式の後は、最後のホームルーム。ここでも、当然ながら涙、涙でしたが、別れは旅立ちの時でもあります。最後は18名の卒業生と担任の佐藤先生、副担任の池田先生で、最高の笑顔で出発です。

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みなさん、本当におめでとう!そして、新たな世界でがんばってくださいね!

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アポイを望む校舎には、再来年度、中学生の元気な声が響き、新たな歴史を刻んでいくことになります。(タク)

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