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2022年10月04日
様似町の魅力を発信!
先月、浦河高校の其田京華さんが、観光行政を学ぶため、 インターンシップに来られました。 その中で「自分のPRしたいことについて、海外に向けて発信できるような紹介文を作成する」というテーマに取り組んでもらいました。
その内容をご紹介します。
様似町の魅力を発信!
様似町の景色は季節が変わっていくごとに変化していきます。
隠れていた魅力を探すのも楽しみの一つです。
まず、様似町とは北海道の日高振興局管内にある町で、浦河町とえりも町に挟まれています。そして全域がアポイ岳ジオパークとしてユネスコ世界ジオパークに認定されています。
漁業が盛んな町でサケやつぶ貝などの多彩な海産物が取れます。
人口は4000人ほどと小さな町ですが人々が温かかったり、きれいな景色がみられたりとたくさんの魅力がつまっています。
※ユネスコ世界ジオパーク...国際的に価値のある地質遺産を保護し、そうした地質遺産がもたらした自然環境や地域の文化への理解を深め、科学研究や教育、地域振興等に活用することにより、自然と人間の共生及び持続可能な開発を実現することを目的とした事業
そんな様似町の中で私が最も好きなものは親子岩という岩です。
そこで私が思う四季の親子岩の魅力について紹介します。
親子岩とは、名前の通り大小3つの岩が親子のように並ぶとても珍しい岩です。
この岩には戦いに敗れたアイヌの酋長が海に入り、大岩になったところに敵の長が矢を放ち、岩が3つになったという言い伝えが残されています。
春は桜が咲き、雪解けが始まります。
桜と親子岩のコントラストはとても綺麗です。写真のように坂の上などから見てみるとまた違った印象になります。
夏は親子岩の海岸が海水浴場となり、ふれ愛ビーチとしてとてもにぎわいます。太陽に照らされてキラキラと光る海に浮かぶ親子岩はとても綺麗です。私は夏の海と親子岩の組み合わせが一番のお気に入りです。
秋は夕焼けがとてもきれいに見えます。秋になると写真撮影に来る人がたくさんいます。この写真のように親子岩の近くにある観音山という山の展望台からは景色を一望することができるのでおすすめです。
冬は親子岩の上に雪がつもり、四季の中でも一番変化を見せる季節です。この写真のように冬にしか見られない景色が広がっているので、写真を撮るのが好きな方にはぜひ来てもらいたい季節です。
このように四季折々の顔を見せてくれる親子岩にはとても魅力があります!
そんなきれいな景色がみられるふれあいビーチ、観音山の近くには町民に愛されるおやき屋があります。
※おやき...小麦粉の生地に餡を入れ、焼いた和菓子のこと
写真のようにおやきは熱々で甘いあんこがぎっしりとつまっていて食べ応えがあり、生地はもちもちとしていてすごくおいしいです。お店の方々はとても優しく、丁寧におやきを作っています。
一つ110円と低価格なので是非一度試してみてください!
また、夕日の沈む親子岩を見ながら食べるおやきは絶品です。
ぜひ様似町に足を運んでみてください!
2022年09月04日
8月9日は世界の先住民族の国際デ―
町立様似図書館が、アポイ岳の由来に関する伝説を含む、アイヌ民族の伝説3編をアニメーションにした動画を作成しました。ナレーションは、アイヌ語と日本語の2言語となっています。
このアニメーションは、アイヌの人たちの暮らしや文化を正しく理解してもらえるよう、様似小学校と中学校が体系的に取り組む「ふるさとアポイ学」の中や社会教育事業などで活用していく予定です。
アポイ岳ジオパークでも、看板へのQRコード掲示や、アポイ岳ジオパークビジターセンター内での常設展示を行う予定です。
2022年08月06日
2021年の赤潮発生状況と赤潮前の海中映像 Geoparks & Oceans
ユネスコ世界ジオパークネットワークが発行する電子冊子Geoparks & Oceansに「2021年の赤潮発生状況と赤潮前の海中映像」記事が掲載されました。
(1)2021年の赤潮発生
2021年9月下旬頃より、北海道道東太平洋沿岸で発生した大規模な赤潮の影響により、様似海域(鵜苫~旭)においても、水産物のへい死が相次ぎ発生しています。北海道の研究機関による調査結果では、赤潮プランクトンの一部、カレニア属(ミキモトイ・セリフォルミス)が検出されました。様似沿岸では「ウニ、ツブなど」のへい死が確認され、資源回復へ最大7~10年と予想される魚種もあり、深刻な状況となっています。アポイ岳ジオパークでも情報発信を行っています。【引用:令和4年マリンビジョン通信】
2021年9月28日 様似沖の海底のウニの死骸
(2)赤潮前の海中映像
漁業者が当地域の日高昆布を語る言葉「波に昆布がゆられ光合成をして育つ海の生態系」をわかりやすく示すために、2019年に海中映像「様似町の昆布と生きもの」を作成しました。
海中映像「様似町の昆布と生きもの」
https://www.youtube.com/channel/UCC1q16MinPSMliPSXT04fBw/featured
住民のかた向けに上映会を行い、昆布漁を知っている人と初めて見る人の間で新たな情報交換の場となり、海底地形や底質と海の生き物のかかわりを初めて知った、豊かな海がいつまでも残ってほしいという感想がありました。当地域でも海洋環境の重要性について意識を高める取り組みを続けていきたいと考えています。(カ)
様似町冬島地区の昆布
2022年07月16日
7月3日にジオHOLIDAYを実施しました
7月3日(日)ジオHOLIDAYということで、様似町の大地と歴史のつながりを再発見することを目的に、時間をかけて認定ガイドと一緒に町内を散策しました。
エンルム岬と様似郷土館前に行きました。
ちょうど良い気温と、心地よい風。天気に恵まれました。
エンルム岬展望台では、セリ科の植物と様似漁港の景色が初夏の季節を感じました。
昆布干しの風景も見られました。
アポイ山塊と雲と参加者
様似郷土館前にある、会所を説明した看板
途中、兵庫県からの方々も参加されました(巻き込まれました?)
エンルム岬では、札幌・千葉県からの訪問者にも遭遇しました。
参加者と訪問者との会話です。
・エンルム岬は国道から少し南に位置しているため、場所がちょっとわかりにくかったけれど、国道沿いの看板も一方から見たらわかるが片方は無いので通り過ぎてしまったが、国道からも階段が見えたので、ここだろうと思って来てみた。
・せっかく来たので、階段をのぼって上の展望台に行ってきた。
・北海道中を旅していて、エンルム岬も立ち寄りポイントの一つとしていた。
・会所って何ですか?
・北海道のフキは大きくて印象的で、50年前に日高地方に来た時にもこのフキで傘にしたこと思い出した。フキノトウや山菜タラノメの話が面白い。
・様似中学校の中学生がドリームプロジェクトの一環で苗を育て植栽している場所がここだと初めて知った。
・様似までの道中で、昆布干しの風景が見られて印象的だった。
・様似郷土館の展示をゆっくりと見ていきます。
*ジオHOLIDAY
様似町の財産である地質・自然・文化遺産などを将来にわたり持続的に保全・活用していくために、この日に合わせて多くの方が、まちの魅力等を再考できるよう啓発普及運動を展開し機運の醸成を図ることを目的に、認定ガイドと様似町の魅力を再発見してもらうことが目的の講座。
ガイドの場がほしいとの認定ガイドからの提案で今回の講座を開催しました。町外からの来町者、参加者と出会いは一期一会。ゆっくりと散策できる機会があることは大事ですね。(カ)
2022年07月01日
町立様似図書館カン×カン講座ピクニック読書
6月18日(土)町立様似図書館が主催するカン×カン講座「ピクニック読書」は、図書館外の芝生で読書。図書館司書が選んだたくさんの本と、おすすめポイントのレクチャー。一人で選ぶと好きな本ばかりを読みがちですので、世界が広がります。
地域に関連する本との出会いも
ピクニック読書ということで、私はお弁当に心惹かれました。
●司書とは
都道府県や市町村の公共図書館等で図書館資料の選択、発注及び受け入れから、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などを行う専門的職員。
●カン×カン講座とは
町立様似図書館、様似郷土館、アポイ岳ジオパークビジターセンターの3つの館(カン)が連携して開催する住民向け講座。野外散策からワークショップに至るまで、内容は多岐にわたり、講座を通じて地域の魅了や文化を学ぶ場となっています。現在は月に1回程度、いろいろなミニ講座を実施しています。5月はアポイ山麓の自然観察会ブラアポイでした。(カ)