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2012年02月20日
全国のジオ担当者が相互研鑽(秩父会議①)
先週、埼玉県秩父まるごとジオパークで行われた「JGN全国研修会」に参加してきました。
秩父まるごとジオパークは、埼玉県秩父市を中心とする秩父盆地全体をエリアとした日本ジオパークで、東京に近く古くから先駆的な地質学研究が行われた場所として知られています。
荒川の上流域に位置し、東京からは西武鉄道で1時間余り。まちを取り囲む山々の中で、ひときわそびえる武甲山は山全体が石灰岩でできていて、セメント供給で日本の高度経済成長を支えたそうです。
そんな秩父におじゃまして、まず研修会前日に行われた市民向けのジオパーク講演会に参加しました。
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そして、翌日からは担当者同士による研修会。ジオツーリズムをどう地域活性化にむすびつけていくかについて、活発な議論が行われました。
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ガイドのこと、見せ方のことなど、それぞれ抱えている悩みは似たようなもの。ネットワークだからこそ、そんな課題も共有できるのです。
ところで、そんな集中討議のお昼に出されたお弁当は、こんなすてきなパッケージ。
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箱には、「おらがほうじゃこうだよ」とかかれていますが、この地方の方言で、「ウチではこんな感じだよ」という意味。ウチの弁当はこんなにおいしいんだよと言っているでしょうか。
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中はお重になっていて、一口つけた後の写真となってしまったのですが、一の重は鮎の甘露煮やわらじかつ、そば寿司、イチゴなど、どれも秩父特産のものばかり。二の重はこれも特産のきのこが入ったまぜご飯。どれもたいへんおいしくいただきました。
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そして、研修会終了後は、秩父ジオパークで活躍されている市民の皆さんとの交流会。でも、交わす会話はやっぱりジオ。ジオパークをどうやって生かしていくかに話題は尽きず、外で雪がちらつくなか議論は深夜まで続くのでした。
翌日はジオサイト巡検。その模様は明日のブログで…。(タク)
2012年02月19日
まだまだ雪が残っていますが...
底冷えの埼玉県秩父でのジオパーク研修会から昨夜帰町し、日曜の今日。数日振りの様似は見慣れた晴天。
まだまだ、風は冷たいものの、もしや…と、家の裏の日当たりのよい斜面に行ってみると…。
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やっぱり、福寿草のつぼみがもう開く寸前。
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いやいや、そのすぐ隣では気の早いヤツがすでに顔を出しています。
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これからは三寒四温で、いよいよオンシーズン間近です。
さて、冒頭の秩父ジオパークでの研修会。その模様は明日以降のブログでご紹介します。(タク)
2012年02月16日
プチジオツアー?
このホームページで初めてブログを書きます、新人のDです。

↑こいつです。
さてさて、初ブログ記念に今日は天気が良かったのでプチジオツアーをしてきました。(これもお仕事ですよ?)
まずは「エンルム岬」です。

私がアポイ岳ジオパークの仕事に就いたときに最初に連れてきてもらったジオサイトです。
様似の風景が一望できる素晴らしい場所ですよね。
きれいに修繕された階段をのぼって上へ行こうと思ったのですが

・・・・・・とてつもなく寒かったのでやめました。ゴメンナサイ
天気は良いのですが強風ですぐに手がかじかみます。
北海道の中でも様似町は比較的暖かい方なんですけどね。
次に訪れたのはここ!

「ソビラ岩」です。
写真には写っていませんが後ろにはアポイ岳やエンルム岬も見えますよ。
つづいて、「親子岩」です。

今の時期はちょうど夕日が親子岩の間に沈むシーズン。
もう少し遅く来たらよかったかな?
そしてそして、ローソク岩と塩釜トンネルです。

トンネル左下の白い山は盛り塩ではありません。雪です。ご注意を!
最後に訪れたのは「観音山」
カタクリが一面に咲くのももうすぐですね。
上からの景色も撮ろうと思ったのですが道が・・・

若いんだから歩いて登れよ!という声が、現在JGNの第1回研修会が行われている秩父の方から聞こえましたが車でぶ~んと職場へ戻りました。ゴメンナサイ
という訳で第1回プチジオツアーはここまで。
今回紹介したジオサイトはすべて様似海岸エリアでした!
今度はどこのエリアに出没してやろうか検討中・・・・。
次回も読んでいただけたら嬉しいです。
(新人D)
2012年02月14日
寒さゆるんで、春呼ぶフノリ採りスタート
シケなどで延び延びとなっていたフノリ採りが今日あると聞いて、さっそくアポイ方面へ向かうと…。
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冬島漁港そばの国道沿いは、ズラ~っと漁師さんがたの軽トラが…。
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その下の岸壁では、大勢の漁師さんが黙々と、石にへばりついているフノリをむしっています。なにせ1時間限定の超短作業。1秒でも惜しいといった感じです。
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フノリは正式には、「フクロフノリ(袋布海苔)」という紅藻類。布の張り替えの糊に利用されることから名づけられたそうです。お味噌汁に入れると、磯の香りが口の中に広がります。
それにしても、波で丸く削られた石一面にびっしりと生えている姿を見るにつけ、自分の頭をなでながらなんとなく恨めしい気分?
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さて、こちらは冬島から少し西側の東平宇の海岸。こちらもお母さん方が一生懸命むしってました。ところで、冬島・東平宇ともアポイの麓の海岸で、いたるところにかんらん岩が転がっているのですが、フノリが付着している石はなんとなく他の石ばかり…。
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かんらん岩だけに生育しにくいとか、何か原因があるのかしら…。(タク)
2012年02月12日
ピラエトの崖上の三角点
今日は、風が強くてかなり寒かったのですが、前から気になっていた場所に行ってみました。これどこか分かります?
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ちょっと、怖いですが、ここは日本電工浜側の絶壁・「ピラエト」の崖の上。この辺り一帯は、白亜紀の地層ですが、この崖だけは第三紀の地層で、礫岩が多く昔から貝の化石がたくさん出る場所です。
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かなりの断崖で、ここからの眺めはどんな感じかしら…と、来てみたわけです。
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来てみると、測量の三角点もありました。これだけの眺めですからネ。
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ここから、西を眺めると、様似の中心である大通市街から内陸の岡田までが見渡せます。
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また、振り返って東を望むと、海に突き出るアポイ岳が正面に見えます。なかなか、いい眺めでしょ。
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ところで、ここからエンルム岬を見ると、なるほど大きなネズミが伏せているように見えます。様似町史では、「エンルム」のことを「岬」と解していますが、襟裳岬の語源も「エンルム」で、こちらの語意はネズミだそうです。どちらにしても、妙を得ている話ですよネ。(タク)





















