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2011年04月21日
今年度もあるもの探しの旅が始まります
アポイ岳ジオパークでは、昨年より様似の地質や地形、自然、歴史文化を学び楽しむ「ふるさとジオ塾」を行っています。
昨年は9月に始めて3月までの半年間で10回の講座を開催。
あるときは、山奥の石灰岩の露頭を見に行ったり…。
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また、あるときは幌満の奥にかんらん岩や半世紀以上現役の発電所を見に行ったり…。
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またまた、あるときは町内の鉱工業の人に講演をお願いして、様似の産業を学んだり…。
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はては、夜にエゾシカを見に行ったり…。
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「ふるさとジオ塾」は、様似の隠れた見どころや自分たちの地域を見つめなおす「あるもの探し」の旅。
今年度も月1回のペースで、野外に出たり、座学でお勉強したり、いろいろと様似を探検する予定で、その第1回講座が明日(4月22日)の夜6時30分から、様似図書館で行われます。
ジオ塾は、野外でのバス定員の関係から登録制ですが、座学は収容人数にゆとりがありますので、一般の方にも開放しています。
第1回講座は、北海道大学大学院の特任准教授で、アポイ岳のかんらん岩を長年研究してきた、新井田清信先生が講師となって、「ジオの魅力を楽しみたい!」のタイトルで、地下深~い話をしていただきます。
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今回の大震災で感じるのは、私たちの生活とジオはとても密接な関係にあること。先生からは地震のメカニズムなどについてもお話ししていただく予定です。ときには、足下に広がる宇宙に思いを巡らせてもいいのでは…。みなさんのお越しをお持ちしていま~す。(タク)
2011年04月20日
歴史を積み重ね30年目のクリーン作戦
この間の日曜日(4月17日)、春の恒例行事でもある「様似町クリーン作戦」が行われました。
…が、この日はものすごっく寒い日。集まったスポーツ少年団の子どもたちも完全武装で、気合い入れましたケド、やっぱり寒いのか、イマイチ元気がありません…。
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クリーン作戦は、町の青年団体協議会と交通安全協会青年部が行っている春の清掃行事で、各自治会などにもご協力いただき、様似町をピカピカにしようという取組みなのです。
気合い入れの後は、みんなで記念撮影。
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この行事には毎年、様似の青年たちと交流がある長沼町や札幌の青年たちも駆けつけてくれているんですよ。「みんな、ありがと~。」
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記念撮影の後は、子どもたちが役場周辺のゴミ拾いを行い、青年たちは各自治会が集めてくれているゴミの改修と国道沿線のゴミ拾いに出かけて行きました。
また、町内にあるサーフショップ「ノース・スピリッツ」が中心となって、サーファーのみなさんも、海岸清掃に協力してくれたそうです。こちらも感謝です。http://blog.a19.jp/north_spirits/index.php
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この取組みも歴史を刻んで、節目の30年目を迎えました。「継続こそ力なり」の言葉どおり、さらに10年20年と続けていってほしいものです。
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「ところで、アンタも拾ったんでしょ。」
すみません。仕事が残っていて、撮りっぱなしで失礼してしまいました。ゴメンナサイ。
(タク)
2011年04月18日
アポイ岳情報01:4/16
昨日の当ブログ記事にあったように、一昨日の4/16はアポイ岳の山開き。
山麓での祈願祭は他のスタッフにお任せして、「山頂からお祈りしてきます」ということで登ってきました。

同行者は、T学芸員と新人Dくん。
登山口からしばらくは針広混交林の中を歩きます。そこで出迎えてくれたのは…

とっても小さな「ヒメイチゲ」(1~2合目間)と、

「ショウジョウバカマ」(2~3合目間)でした。
確認できた花は、まだこの2種だけでした。

1時間ちょっとで、5合目避難小屋に到着。

5合目から見る山頂付近には、まだ残雪があります。

7合目の上の斜面は、あとひと月もすると色とりどりの花たちが咲き誇るお花畑になりますが、今はまだハイマツの緑と礫の茶色だけの世界。

8合目から上は、頂上まで急登が続きます。

8合目から上の登山道上には5~6か所、このように残雪がありますが、長いところで10mほどですので、つぼ足で大丈夫でした。また、気温が高かったので雪もザクザクと軟らかく、凍って危険ということもありませんでした。

登山開始から約2時間30分で頂上に到着。残雪のためいつもよりちょっぴり高い頂上(標柱には810.6mとありますが、今は810.2mが公式数値です)に立つのは、小学生のとき以来、7年ぶりのアポイ岳というDくん。彼はこの後、何回ここに立つのでしょうか。
ということで、山開きの日のアポイ岳の様子をお伝えしましたが、当ブログでは今後も開花情報や登山道の状況など、こまめにお伝えしていくつもりですので、興味のある方はときおりチェックしてみてください。
(krmd)
2011年04月17日
いよいよアポイもシーズンインです
昨日(4月16日)、アポイ岳の山開き祈願祭が山麓公園で行われました。
今年は、雪が多くアポイの山も北斜面や吹き溜まりにまだ雪が残っていますが、当スタッフも早々に初登山に行ってきました。(私は残務整理のため、登りませんでしたケド…)
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参列者のむこうにデンと構える大木は、アポイの主(ぬし)で様似町の木でもある「ゴヨウマツ」。その大木の脇には、アポイの高山植物を世に知らしめた、旧冬島小学校の対馬政雄校長先生を讃える碑があります。
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アポイ岳の植物全体を初めて調査された、元北大名誉教授の舘脇操博士の揮ごうによる記念碑です。この日は、「空晴れて…」には程遠い寒い日でしたが、いよいよアウトドアシーズンの幕開けといったところです。
隣のアポイ岳ビジターセンターもオープンです。館内ではアポイの花をあしらった陶器やアポイならではのお土産・かんらん岩の文鎮「アポイの想い出(重いで)」も販売中です。
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また、市街地にあるJR様似駅内の様似観光案内所も同時オープン。
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「地元の子かな?」。さっそく利用もしていただいています。
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案内所は、10月末までオープン予定で、アポイの登山者や一般観光客、JR利用者、あるいは地元の人たちが大勢立ち寄ってくれることでしょう。遠くからお越しの方は、記念スタンプも忘れずに…。
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きれいなトコやうまいモノなど、様似の情報は、常駐のガイドさんがやさしく教えてくれますヨ。お気軽にお声をかけてください。
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まずは、「ウニ丼まつり(4/23~5/31)」と「春の旬グルメ第1弾・日高さくらウニ御膳」めがけて、来たれ様似へ!(タク)
2011年04月16日
米づくりは、失敗の許されない一発勝負
穏やかな春の陽気だった昨日、様似の米どころ・田代地区で稲の種まきがあるというので、遊びに行ってきました。
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「こんちは~。冷やかしに来ました。」と辛口を利きつつ近づくと、なにやら皿のような箱に土が…。
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この中に種もみから発芽した種がたくさん埋められているのです。このパレットをビニールハウス内に約1カ月敷き詰め、田植えの苗までに育てます。「お~い。行くぞ~。」
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ハウスではパレットをきれいに敷き詰めていきます。腰をかがめたままの作業なので、結構大変そうです。ウチの農業担当スタッフOくんも大車輪の活躍です。
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「土の中に種を入れるのは、どうやっているのさ~。」「むこうの倉庫でやってるんだぁ。見るか?」「うん、うん。」
「まず、10日ほど水にうるかした種を蒸して、それを乾燥させるのさ。ほらこれだ。」
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機械で土に種をまくのに、濡れているとうまくいかないために、乾かすそうです。倉庫の中では、お父さんお母さんがたが機械を使って、苗床→種まき→覆土の流れ作業を行っていました。
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農家のEさんが「ほら、よく見てみれ。芽出てるべ。」
確かに、種もみの頭から白い小さな芽が出ています。
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様似の田植えは5月18日ぐらいとのこと。様似の米は農薬を極力おさえた特別栽培米。これから農家のみなさんは、収穫までの間、失敗の許されない一発勝負を繰り広げるのです。(タク)





























