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2021年08月27日

様似小学校4年生アポイ登山

8月27日(金)様似小学校4年生アポイ登山に同行してきました。当初は5月に実施予定でしたが北海道の緊急事態宣言により延期になっていた行事です。

様似小学校の3年~6年生は、学校行事でアポイ岳に登ります。ただ登るだけでなく、各学年ごとに別々のテーマをもって、ガイドの説明を受けながら登ります。4年生の到達目標は山頂で、テーマは植物です。Tガイドは、登る前に植物の写真を見せて「なぞかけ」を行い、登りながら植物を探してもらいました。小学生たちは楽しみながら取り組んでくれたようでした。

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5合目 クマよけ鐘を元気よく鳴らす4年生

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8合目から見たアポイ岳山頂。山頂には霧がかかったり、晴れたりした1日でした。山頂では風が当たると少し寒かったです。

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サンショウのお話

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ヒグマが何度もひっかいた看板。ひっかいたあとには、ヒグマの毛が残っていたそうです。

8月下旬は花が少ない時期ですが、見られた花とチョウチョを紹介します。

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ミヤマウズラ→なぞかけの答えです。

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キンロバイ

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ウメバチソウ

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シャクナゲ

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ダイモンジソウ

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ベニヒカゲ

4年生はいろいろなものを見つけて、私に教えてくれました。リス、ヘビの抜け殻にも出会いました。私は夏に登ることが少ないので、久しぶりに夏のアポイ岳を楽しむことができた1日でした。(カ)

2021年08月07日

とかち鹿追ジオパークの小学生たちが様似町に来ました

地球の中身を観察してみようということで、とかち鹿追ジオパークの小学生たち14名が、かんらん岩やプレートとプレートがぶつかった場所のひみつを探りに来てくれました。夏休みですね。

一番喜んでいたのは「海」かなと思いました。十勝管内の鹿追町は内陸、様似町は太平洋に面する町。実際に現地で鹿追町と様似町の違いを発見して、変動する大地の多様性に気づいてもらって、新たな地元再発見につながっていたらいいなと思いました。

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冬島の海岸は台風が近づいているので波と風がありました。晴天の空と夏らしい海岸でした。海に向かって走り出していた子供たちがいました。

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ビジターセンター見学の様子

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プレート境界周辺を散策し、その後幌満へ行きました。海岸は風があったのですが、幌満は無風で日陰ほぼ無し・・・。ですが、時間ギリギリまで一生懸命標本を集めてくれていました。さらに今日は、昆布干し・大正トンネル・チョウチョガイ・エゾシカなども見ることができましたよ。

同じ道内といっても、鹿追町⇔様似町で片道2時間半くらいかかります。この御時世ですし日帰りで帰られるそうです。暑い中お疲れさまでした。体力的にはちょっと辛かったですが、とても楽しかった夏の1日でした。(カ)

2021年07月28日

第5回インバウンド向け「最高の様似」モニターツアー

7月上旬に5回目のインバウンド向けのモニターツアーを行いました。前回までのツアーが既成のコースに基づいて開催されたのに対し、今回は独自の新しいツアーコースを作成しました。このコースは前回までのツアーの参加者のアンケート結果を基に計画された様似町の最高の場所を巡る1日ツアーです。様似町に滞在できる時間が限られている方にジオパークを体験していただける最適なツアーという目標で作成しました。

当日の朝は曇っていて、アポイ岳は霧の幕の裏に隠れていました。参加者は役場前でジオパークガイドとスタッフと待ち合わせて、ジオパークの概観をつかむために早速アポイ岳ジオパークビジターセンターへ出発しました。ビジターセンターの新しいプロジェクションマッピング展示を利用してツアーのルートを説明しました。

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次に観音山へ向かいました。頂上部にある駐車所ではのんびりしている子狐に歓迎されました。参加者は観音山の歴史と安置されている三十三観音像について学びました。丁度、展望台に上がったときに、アポイ岳周囲の霧が薄くなってきて、アポイ岳の姿を見ることできました。

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観音山の後、岡田にあるアイヌチセを見に行きました。チセと言うのはアイヌの伝統的な家屋です。屋根と壁は様似川から取った葦などの草で建てられていました。葦は中が空洞になっているので、冬と夏の温度に対して断熱効果もあったと考えられます。チセの中に入って、建立方法と様々な儀式について聞きました。太陽が出て外は暖かくなり始めていたのに、チセの中は涼しくて良かったです。

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昼が近づいてきたので、トイレに寄ってから「特別なランチ」を食べるべく様似ダムへ向かいました。ダムのすぐ隣のあずまやに座って、待ち望んだアポイドリーム弁当を開けました。アポイドリーム弁当とは様似中学校の生徒がアポイ岳ジオパークを体験できる弁当としてデザインし、アポイ米、鮭、つぶなどの地元材料を利用して作られています。9種のおかずが備わった、非常に美味しい弁当でした!お弁当を食べ終わったら、参加者が日本の伝統文化を体験するため、特別なお茶の野点(のだて)の準備が始まりました。天気に恵まれた中でお茶を楽しめたので参加者はとても喜んでいました。

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お茶の後、ガイドがダムについて少し話してから次の目的地である様似郷土館に迎えました。郷土館の展示は現在リニューアル中ですが、様似の歴史を聞いたり、アイヌの人たちが使っていた物を見たりすることが出来ました。

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郷土館の後、近くのエンルム岬に行きました。この頃には、霧と雲が消えて青空になり、アポイ岳と様似町の素晴らしい景色を見ることが出来ました。

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最後の目的地、親子岩ふれ愛ビーチで参加者は親子岩のアイヌ伝説を聞きました。休憩をして、最近発売したイチゴと昆布味の「木菓バターサンド」を試食しました。その後、参加者は靴を脱いで、貝殻探しに砂浜へ向かいました。ヒトデ、クラゲ、タコノマクラ、エボシガイと様々な生き物を見つけました。海の水が冷たくて心地よく、ジオパークをめぐるツアーとしてはリラックスした最高の終わり方だったと思います。

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(D)

2021年07月19日

砂の由来を学び、エンルム岬付近の海岸ゴミ拾い

例年よりも暑い日が続く様似町です。

さて、7月18日(日)きれいな海と海岸を次の世代につないでいくために「エンルム岬DEちょっと学びながらゴミ拾い」を行いました。

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日高信用金庫職員、消防、アポイ岳ジオパークガイドや町民など約50人が参加しました。

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この場所は湾上の地形で、多くのゴミや流木が漂着しています。2時間ほどの作業で、空き缶、ペットボトル、プラスチック容器など120L*50袋、45L*30袋集めました。大量です。それでも拾いきれませんでした。

「ちょっと学びながら」ということでしたので、磁石を使って砂浜に砂鉄があることを発見してもらう体験も行いました。様似町の砂浜は比較的黒色で、この色の理由の一つは砂鉄を含むためです。山陰海岸ユネスコ世界ジオパークエリアの砂浜の色と見比べてもらいました。

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海外から流れてきた白樺の浮き、アナゴ漁の筒や餌篭、軽石などの漂着物も見られました。

最後に、海岸でみられた夏のお花を紹介します。

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ハマヒルガオ

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ハマニガナ

暑い1日でしたが、海岸はとてもきれいになりました。(カ)

2021年07月14日

様似小学校5年生アポイ登山

7月14日(水)様似小学校5年生アポイ登山に同行してきました。1カ月ほど延期になっていた行事ですが、お天気に恵まれた中で実施することができました。登山の様子をレポートします。

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様似小学校の3年生~6年生は、ただ登るだけでなく、各学年異なるテーマをもって学びながらアポイ登山を行っています。5年生のテーマは「岩石」。かんらん岩、プレート境界、レキの大きさや形の違いを観察しました。

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9時ごろは霧雨。蜘蛛の巣がとても印象的でした。

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6合め~7合め間。いつもは太平洋と冬島漁港が見えるのですが「雲海」が一面に広がっていました。児童たちは歓声をあげていました。

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8合め付近。下山時には、太平洋とエンルム岬、様似小学校も見えました。

アポイ岳は大部分が1本道ですが、今日は登り時と下山時それぞれ異なる景色を見ることができ贅沢な体験ができました。

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アポイ岳山頂でお昼を食べているときに飛んでいたキアゲハ

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サマニオトギリ

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ホソバトウキ

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ヒロハヘビノボラズ果実

初夏の景色・花・生物に出会えた一日でした。(カ)

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