ブログ
2011年03月22日
様似町トモダチ作戦!
災害復旧作業に携わるうちにブログ当番をさぼってしまい、2週間ぶりの
登場です。みなさん、お元気でしたか?
「様似町民であることの誇りを持って、被災地の人たちの
ために、お仕事に励んでください。」
町長から檄が飛び、集まった約40人から壮行の拍手が湧きました。3
月20日(日)午後1時10分。様似町の友好姉妹町村である野田村から
災害復興のための職員派遣要請を受けて、今回中村将志主査と大熊弘
記主査の二人が第1回目の野田村お助け職員として派遣されました。
二人の任務は各地から集まる支援物資の仕分けや避難所への物資搬
送が主となってます。
二人は陸路で函館に到達し、フェリーで青森港まで移動、その後太平
洋側の国道を南下し翌日の昼頃野田村へ到着予定です。
彼らを待ちわびるのは避難所で生活を制限されている野田村の人たち
です。様似町と野田村の熱い友情のために、君たちの果たす役割は無
限大とも言えるノダ。
「様似町民としての誇りをもって…」町長から激励の言葉が飛ぶ
二人は丸一日をかけて岩手県へ到着予定。ケンカをすると気まづい
時間が流れる。
2011年03月21日
あるもの探しの旅はまだ続きます
先日、裏のつぼみの福寿草をご紹介しましたが、気が付けば満開…。
![]() |
近くには、あさつきも姿を見せ始め、遅い春もいよいよ到来です。あと半月もすれば、あさつき畑と化す我が家の裏。それを過ぎればブラシカッターの登場です。ツライ…。
![]() |
さて、「お知らせ」でも紹介していますが、
http://www.apoi-geopark.jp/news/2011/03/post-24.html
一昨日、ジオパークの啓発・兼・ふるさと再発見・兼・ガイド発掘を目的として、当アポイ岳ジオパーク推進協議会で実施している「ふるさとジオ塾」の今年度最終回を行いました。
![]() |
塾生40数名のうち、25名が参加していただきました。講師のSさんが、今回の大震災に関連して地震の話など地質や地形の成り立ちなどについてわかりやすく説明してくれました。ただ、地質な話だけにみんな多少???…。でも、昨年9月からの連続講座で町内のジオサイトを回ったりしたので、だいたいは理解してくれている1期生のみなさんです。
![]() |
また、事務局のKさんが半年間のジオ塾のおさらいを発表。「当たり前すぎて無意識だけど、ジオ(地面)と私たちとは密接な関係…」。ジオパークは「ジオ・エコ・ヒトを結ぶ物語を学び楽しみ、うまくいけば地域振興に結びつけるための自然公園」と定義してくれました。う~ん、わかりやすい…。
![]() |
これまでのジオ塾をスライドで振り返り、おさらいもしました。
![]() |
ジオパークって何?地質遺産?世界遺産の地質版?地質や岩石だけを見る公園?い~え、ジオパークは「あるものさがし」を楽しむ場なのです。
![]() |
新年度からは、バージョンアップしたあるものさがしの旅が始まります。(タク)
2011年03月19日
新しい総合学科高校でのジオパーク
引き続き、予断を許さない状況が続く東北関東大震災。リアス式海岸一帯が壊滅的な被害を受けていますが、その中で岩手県北部の野田村も甚大な被害を受けています。野田村は、明治期に同村の漁民が様似に移住するなどのつながりから、1998年に様似町と友好町村の契りを結んでいて、このたび、様似町から支援物資の提供と職員2名の派遣を行うことが決まりました。明日、職員が岩手に向けて旅立ちます。野田村のみなさんのために、ぜひがんばってほしいものです。
さて、話はガラッと代わり、先日、様似町の隣町の高校、道立浦河高等学校の先生お二人が私どもの事務所を訪れました。
![]() |
アポイ岳ジオパークのある様似町には、道立の商業高校が1校ありますが、生徒数の減から隣町の浦河高校との統合が決まっていて、平成26年度から総合学科としての新しい高校が誕生することが決まっています。その系列の一つに、「地域・文化」というカテゴリーがあり、アポイ岳ジオパークなど、地域の自然や環境に関する科目を学習するコマをつくりたいとのこと…。
![]() |
ジオパークは、地球科学や自然科学を通じた地域学をいかに子どもたちに伝えていくかということが重要な要素となっていて、私たちとしてもありがたいお話。まだ、構想段階とはいえ、いろいろな意見交換をさせていただきました。高校生が地域のジオ(資源)を学ぶことで、自身のアイデンティティの確立につながることがジオパークの大きな目標の一つだからです。
![]() |
様似に高校がなくなるのは、とてもさびしいですが、新しい高校で地域を学ぶ科目ができればまた新しい流れができるかもしれません。
日本のジオパークでは、すでに学校教育でジオパークを活用する動きもあります。それらを参考にしながら、地域学を高めていければと思います。(タク)
2011年03月17日
様似でも避難生活が続いています
東北では、救助活動、被災住民の状況、そして原発と予断を許さない状況が続いていますが、様似でも避難生活が続いている人たちがいます。
今回の津波で、床上浸水の被害を受けた、「特別養護老人ホーム・ソビラ荘」の入所者のみなさんです。その日は、近くの高台にある法敬寺へ避難した直後に、港から津波が施設に押し寄せて、職員の車などを押し流しました。
もちろん、今は潮は引いていますが、施設のボイラーが海水をかぶってしまったため、長期避難を余儀なくされ、56名がデイサービスセンターが入っている町の保健福祉センターへ移り不自由な生活を続けています。
![]() |
デイサービスセンターには、お風呂があるものの、慣れない環境でお年寄りの体調も心配…。ボイラーの取り換えには1カ月以上かかるそうで、明日にも比較的要介護度の低い半数の人は、近隣町の福祉施設へ一時転居することになっています。
![]() |
一方、ソビラ荘の周りは、津波がもってきた泥が一面に残って匂いもまだかなりあります。
![]() |
外壁は施設の職員さんが、ホースで汚れを洗い流していました。
![]() |
壁をよく見ると、津波が1m50㎝ぐらいまで達したことが分かります。
![]() |
ただし、ソビラ荘に隣接している、老人福祉寮「エンルム荘」はボイラーが無事であったため、畳の取り換えなど、内部の清掃も目途が立ち、明日から入寮者が戻ってくるそうです。
![]() |
また、港近くの漁組市場や水産加工場は建物もさることながら、冷凍庫などの設備が海水に浸かって使い物にならなくなるなど、大きな被害を受けています。
日高中央漁組様似支所の蓄養施設もこのとおり…。
![]() |
水産加工場の冷凍庫もすべて海水をかぶり、使用不能となってしまいました。
![]() |
岸壁近くの漁組の倉庫もシャッターを押しつぶして、中に海水が…。
![]() |
こうした直接的な被害のほかにも、一部流通が滞ったり、自粛ムードで飲食店の売上げが急減したり、経済的にもさまざまな影響が出ています。でも、東北のことを思えば…下を向いてはいられません。(タク)
2011年03月16日
心落ち着かないままのパンフ撮影2
さて、新しい観光パンフに掲載する街情報。
昨日のブログのとおり、町内の飲食店や小売店におじゃまして写真撮影を行いましたが、これと並行して様似の特産品(昆布やサケ加工品など)や前浜で獲れる海の幸などの写真撮影にも臨みました。
飲食店撮影の合間での撮影となり、けっこうバタバタしましたが、なんとかうまくいきました。
![]() |
町内の加工屋さんにお願いして集めたパッケージを並べてみると、「お~、様似もけっこうあるじゃん」。特に日高昆布のパッケージは加工屋さんごとにかなりの種類があることから、ピックアップして撮影することにしました。
![]() |
ナマ物も多少演出を施しての撮影…。
![]() |
また、町内の飲食店にお願いして、サケやウニ、ツブ、キンキなどの海の幸の撮影にも挑戦。季節ものだけに多少種類が限定されますが、なかなかゴージャスなつくりとなりました。
![]() |
王鰈(おうちょう)の名で知られるブランドカレイのマツカワもこのとおり…。Kさんありがと~。
![]() |
極めつけは、何と言ってもオレンジ色の輝きがたまらない「バフンウニ丼」。これら、素材のイメージ写真も使って、様似のウマイものを表現できるパンフにしたいと考えています。
![]() |
でも、大震災の津波による影響により、様似の磯もかなり攪乱されてしまい、これから旬となるウニも厳しい状況になると予想。様似産のウニ丼も今年は口にできないかもしれません。(タク)




























