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2022年08月06日

2021年の赤潮発生状況と赤潮前の海中映像 Geoparks & Oceans

 ユネスコ世界ジオパークネットワークが発行する電子冊子Geoparks & Oceansに「2021年の赤潮発生状況と赤潮前の海中映像」記事が掲載されました。

(1)2021年の赤潮発生

 2021年9月下旬頃より、北海道道東太平洋沿岸で発生した大規模な赤潮の影響により、様似海域(鵜苫~旭)においても、水産物のへい死が相次ぎ発生しています。北海道の研究機関による調査結果では、赤潮プランクトンの一部、カレニア属(ミキモトイ・セリフォルミス)が検出されました。様似沿岸では「ウニ、ツブなど」のへい死が確認され、資源回復へ最大7~10年と予想される魚種もあり、深刻な状況となっています。アポイ岳ジオパークでも情報発信を行っています。【引用:令和4年マリンビジョン通信】

Photo-1-Sea-Urchin.jpg

2021928日 様似沖の海底のウニの死骸

(2)赤潮前の海中映像

 漁業者が当地域の日高昆布を語る言葉「波に昆布がゆられ光合成をして育つ海の生態系」をわかりやすく示すために、2019年に海中映像「様似町の昆布と生きもの」を作成しました。

 海中映像「様似町の昆布と生きもの」

https://www.youtube.com/channel/UCC1q16MinPSMliPSXT04fBw/featured

 住民のかた向けに上映会を行い、昆布漁を知っている人と初めて見る人の間で新たな情報交換の場となり、海底地形や底質と海の生き物のかかわりを初めて知った、豊かな海がいつまでも残ってほしいという感想がありました。当地域でも海洋環境の重要性について意識を高める取り組みを続けていきたいと考えています。(カ)

Photo-2-Hidaka-Kelp.jpg

様似町冬島地区の昆布

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