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2011年09月25日
秋晴れの下での神社のお祭りも、私には...
先日、大学の卒論に幌満のかんらん岩を選んでくれたMくんと、それを指導する東洋大のS先生にくっついて、東邦オリビン工業の旧採石場に行ってきました。
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写真は、旧採石場から見下ろす幌満市街。なかなかここからのアングルは見たことないでしょ?また、振り返れば、幌満峡と東邦オリビン工業の全景がこのとおり…。
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もちろん、ここには東邦オリビンさんの許可をいただいて入っています。間違っても、勝手に入らないでくださいネ。
さて、秋分の日を含む連休だったこの週末、いかがお過ごしでしたか?ワタクシは、日頃のマイペースぶりが影響してか、デスクワークの3日間となってしまいました。このため、昨日今日と、住吉神社の例大祭も手伝いはおろか見にも行けず、ネタ逃したな~と思っていたのですが、昼食に出たときにうまい具合に神輿行列に遭遇…。
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バタバタと何枚か撮影。とにかく、秋晴れとなり良かったですね。でも、天狗さんはちょっと暑いかしら…。
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行列に割り込んで、巫女さんたちもバッチリ撮らせていただきました。巫女がピースじゃまずいかな?
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「お~、ブログに載せるのか?オレたちも撮ってくれ!」「ハイハイ、神輿さんね。」と撮ったはいいのですが、待てよ?このときの神輿は担ぎ休みで軽トラでの移動中。やっつけ取材で、担いでいない神輿を載せたんじゃ失礼なので、今回の写真掲載はやめておきます。来年はきちんと取材しますので、三伍四会のみなさんご容赦を…。(タク)
2011年09月23日
平成のトンネルでの江戸のお話、モニターツアー2日目
台風が近づき、雨交じりのツアーとなったモニターツアー2日目。この日のガイドは、様似自然・歴史情報センターの水野さん。日高耶馬渓の入り口でもある「冬島の穴岩」では、パネルを使ってわかりやすく解説してくれました。
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ところで、日高耶馬渓の途中にある国道のトンネルの一つ、「山中トンネル」には、愛称がついているのを皆さんご存知ですか?
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その名前は、「小一郎トンネル」。中村小一郎ってだれ?
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…とお思いの方は、トンネル脇に立っているこの看板をお読みください。
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このトンネルの上はもちろん、日高耶馬渓の断崖上には約7㎞にわたって様似山道が通っていて、今もフットパスコースとして親しまれています。
また、この場所から海岸側にのびる旧国道沿いはジオサイトにも指定していて、明治・大正時代のトンネルがあるなど、なかなか雰囲気の良いところ。この日のツアーのお客様にも大好評でした。
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途中には、海食崖植物のヒダカミセバヤ(上)やコハマギク(下)などが咲いています。
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旧国道の昭和時代のトンネルの横には、大正時代に掘られたトンネルがあり、写真には入りきれませんが、さらに横には明治時代に掘られた小さなトンネルも現存しています。
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さらに、この場所から200mほど旧国道を進むと、こんなジオサイトもあります。
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「褶曲」ってなに?という方は、こちらの写真をどうぞ。岩石が強い力を受けることで、このような渦をまいたような断層ができるのです。下側の緑っぽい部分が角閃岩で、それを巻き込むように上にあるのが片麻岩です。
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このあとは、幌満の和助地蔵や東邦オリビン工業のかんらん岩採石場を見学して、アポイ岳ジオパークのジオサイト巡りは終了。帰路に、浦河町のJRA日高育成牧場を見学し札幌へお帰りとなりました。
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札幌発着1泊2日のモニターツアーもこれにて終了。参加人数が少なかったのがなんとも残念でしたが、これにめげずこれからもいろいろなツアーを計画していきたいと思います。(タク)
2011年09月20日
台風来るな!アポイ岳ジオパークモニターツアー初日
今日、アポイ岳ジオパークモニターツアーで、お客様をフットパス様似八景コースにご案内してきました。ここ数日、天気予報が目まぐるしく変わり、今日の天候も心配でしたが、ワタクシの、イエイエお客様の精進が良くて曇りながらもなかなかの天気となりました。
コース途中、様似ではおなじみのかんらん岩街路灯に興味津々のお客様。コンクリートにオリビンサイド(かんらん岩の粉)を混ぜ、さらにかんらん岩をまぶした様似オリジナルの街路灯なのです。
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観音山展望台からは、アポイ岳やえりも岬も遠望でき、参加者からは感嘆の声も…。エンルム岬や親子岩の成りたちなども説明させていただきました。
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マルサン工藤商店さんでは、タコマンマのカマボコを、中村おやき屋さんでは特製おやきをご賞味。
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エンルム岬からは様似の歴史をご紹介しました。
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そして、約3時間かけてコース踏破したあとは、様似の海の幸を知ってもらおうと、ある場所へ…。
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そう、言わずと知れた海産物直売所の花蘂水産さん。社長から真ツブのことをいろいろとレクチャーしてもらい、お造りとつぼ焼きも試食いただきました。ちょっと食べ過ぎ?
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ところで、花蘂水産には社長のほかに「主(ぬし)」がいるのをご存知ですか?「奥さん?」、イエイエ脱皮を繰り返すこと3回、花蘂水産の水槽の主・タラバくんです。
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見事な大きさに成長中のタラバくん。なんでこんなに元気かと言うと、水槽の白貝食べ放題なんですって。この時も、両ハサミをうまく使って貝を開き中の身をうまそうに食べていました。なんて贅沢なヤツじゃ。
さて、明日のモニターツアーはバスでジオサイトをめぐりかんらん岩をゲットする予定。なんとか天気もってください。(タク)
2011年09月17日
馬牧場...馬鹿牧場...イイエ、完全に鹿牧場
今日から早稲田大学の学生さんが様似町に巡検に入るのですが、そのコースの下見に先日様似ダムの上流に行ってみると、あれあれ…。
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通行止め…。最近の大雨で土砂崩れが起きてしまったようです。
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「えっ、もしや?」と、多少うろたえたのは、ここにアポイ岳ジオパークのジオサイトの一つ、「チャート」の露頭があるのです。
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土砂崩れ手前の岩肌が、チャートの露頭。岩盤だけあってなんとか無事でした。「チャート」は、南の海で放散虫と呼ばれるプランクトンが堆積して固まったものが、長い年月をかけてプレート運動によって日本まで運ばれてきたもの。近くの石灰岩の露頭とともに、日本列島の成りたちの物語を紹介する場所としてジオサイトに選んでいるのです。
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そのチャートの露頭のすぐ隣はご覧のとおり。ジオサイトは、不変ではなく大雨や地震、風化などで姿を変えてしまうもの。その保全にも意を用いていく必要があります。
ところで、通行止めにより来た道を引き返し、様似ダム下の牧草地に出ると…。
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そこには、まだ日が高いというのに、オスメス合わせて30頭は下らないエゾシカの群れが…。牧草地はもちろん、軽種馬(サラブレット)のためのものですが…。
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馬が放牧されているところに、鹿が進入していることは珍しくなく、「馬鹿牧場」などど揶揄していましたが、これでは完全に「鹿牧場」。エゾシカ対策、緊急の課題です。(タク)
2011年09月16日
アポイ岳情報11:9/15
前回(7/30)からだいぶ間が空いてしまい、全国のアポイ岳情報ファンのみなさま?にはご心配??をおかけしました。8月にも一度雨の中アポイに登ったのですが、途中から豪雨になってしまい降りてきてしまったため、ブログでお知らせするほどの情報を持って帰ることができませんでした。

さて、今日は様似町とは長くお付き合いいただいている北海学園大学の佐藤謙教授とその学生さんたちの野外実習にお邪魔して、一緒に登ってきました。私自身約一月半ぶりのアポイ、わくわくしながら登山開始です。

登山口を過ぎ、さっそく出迎えてくれたのはヒダカトリカブト。この花を見ると、いつも映画「エイリアン」を連想してしまいます。

ダイモンジソウ。5枚の花びらの形が「大」の字に似ているからだそうです。

ハクサンシャジン。ツリガネニンジンの高山型です。

カンラン岩に咲くヒダカミセバヤ

ミヤマワレモコウも見ごろを迎えています。

授業の一環なので、ところどころで佐藤謙先生の講義があります。彼らは札幌に戻ってからレポート提出が義務付けられているということで、真剣に聞いています。

ここでも学生たちは全員熱心にメモを取っている…かと思いきや、よく見ると左端の彼だけがメモ帳を広げていません。もしやここにきて単位放棄か? 実はこのとき、彼には生理的非常事態が発生していて、メモどころではなかったのです。この後、茂みに駆け込み、戻ってきた彼の顔はなぜかすっきりしていました。この間、彼がどこで何をしてきたかは、彼の名誉のために秘密にしておきましょう。

9合目付近、最後の心臓破りの坂を登る学生たちの背後には太平洋のパノラマが広がり、様似の市街地やエンルム岬もくっきりと見えていました。

今日はとても天気が良く、5合目の気温はなんと25℃。様似では真夏の気温です。しかし、暑いと言ってももうすでに9月。ほら、アポイの花シーズンを締めくくる花コハマギクが咲き始め、「アポイにも秋が来ているよ」と教えてくれました。
(krmd)































