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2012年08月15日
お盆のふれ愛ビーチはキャンプ客でいっぱい
お盆(13日)は、1日中雨で、お墓参りも大変だったのではないでしょうか?かくいう私も、一番ひどかった夕方に墓参して濡れ鼠となってしまいました。
でも、翌日は一転このとおり…。
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風はあるものの快晴。親子岩ふれ愛ビーチのキャンプ場も、毎年のことながら立錐の余地がないほどのテント群。
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海水浴場の目の前がキャンプ場というのがウケているのか、夏休み期間中は全道からキャンプ客が訪れ、特にお盆前後は大盛況となるのです。
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この日は、かなり波が高かったのですが、遊泳OKとあって、たくさんのキャンプ客が楽しんでいました。
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お盆が過ぎれば、北海道はもう秋風。様似の短い夏の最後を締めくくる賑わいです。(タク)
2012年08月11日
ジオミ初プロデュースのジオラボ学習会、まずまずです②
昨日からの続き…。
午前中に様似の石を集めた子どもたちは、ジオラボがある幌満コミュニティセンターへ移動。二つの班に分かれて、貝化石のクリーニングと岩石の切断研磨に挑戦です。
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貝化石は、あらかじめピラエトの崖付近で採取しておいた岩塊を、子どもたちがハンマーとタガネを使って取り出します。貝を壊さないように慎重に作業するのがポイントなのですが、どうしても途中で割ってしまいます。それでも、大人が手助けして立派な化石をゲットすることができました。うっかりして写真に納めていないため、ご紹介はできませんが…。
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そして、もう一方の班は、ジオラボ内で岩石を切って、切った面を研磨剤で磨きます。今回は、年齢や時間を考慮して、ダイヤモンド砥石や研磨剤で6工程の磨きにチャレンジ。磨き終わった面は、ワックスを塗ったような輝きで、子どもたちも大喜びです。
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硬い石を切るのは、ダイヤモンドの刃を使った岩石カッター。オートメーションでいとも簡単に切断していきます。
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そして、それぞれの作業が終わったあとは、用意しておいた標本箱に石を入れ、自分たちで標本ラベルをつくります。
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完成品はこのとおり。立派な様似の宝石箱の完成です。
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そして、夜はお出でいただいた岡田先生にお願いして町民向け講演会を実施。
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予測によって住民が噴火災害の直撃を避けることができるようになったのは、ごく最近のこと。それまでは噴火のたびに無知から多くの人間が犠牲となってきました。だからこそ、災害に対する教育がいかに重要であるかを、先生は有珠山をはじめとする各地での取組みを紹介しつつ訴えておられました。噴火と津波。種類は違えど、様似にとっても考えさせられる講演でした。
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朝からのウィークエンドスクールに続く講演という強行スケジュールでしたが、快くお引き受け下さった岡田先生、ありがとうございました。
今回の標本箱づくりは、まずは子どもたちに石に触れ親しんでもらうことを目的に行いましたが、叩いたり切ったり磨いたりと、体験満載でけっこうウケは良かったです。ジオミの初プロデュース、まずは成功といったところでしょうか。(タク)
2012年08月10日
ジオミ初プロデュースのジオラボ学習会、まずまずです①
NI~DA先生から、北大時代の研究資料を譲り受けたのを機に整備を進めている、幌満コミュニティセンター内の「ジオラボ・アポイ岳(様似町アポイ岳地質研究所)」。開設はまだですが、ここでは、来春リニューアルオープン予定のビジターセンターの研究機能を補完し、ジオに関するさまざまな事業を行っていこうと考えています。
その準備中のラボ内で、NI~DA先生を囲んでなにやら相談中…。
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実は、昨日行ったジオラボを使った子ども向け体験学習の打合せをしていたというワケ。ラボにある岩石カッターで切った石を研磨剤を使って磨こうとということで、その工程を確認し合っているのです。
そして、事業当日の昨日。
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事業は、教育委員会主催のウィークエンドスクール。週末にお泊りしていろんな体験をしようというものですが、今回はアポイ岳調査研究支援センターに泊まって、様似の石の標本箱づくり。まずは、プロデュースしたジオミが子どもたちに段取りを説明します。
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「火成岩?堆積岩?」……。ちょっと難しいか?
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まっ、細かいことはさておき、まずは百聞は一見に如かずというワケで、石探しに出動!最初にゲットするのは、様似で火成岩なら一番身近なエンルム岬のひん岩。
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見た目は地味なひん岩ですが、それぞれ思い思いの形の石をゲットです。
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そして、次に向かったのは、日本電工東方の「ピラエトの崖」。ここは第4紀の地層で、様似では珍しい貝化石が多く出るところ。子どもたちなら、堆積岩はココしかないでしょ。
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岩肌を見ても分かるように、小さな礫や貝化石がゴロゴロ。思わず子どもたちもよじ登って観察です。
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実は、今回の事業には、飛び入りで北海道大学名誉教授の岡田弘先生も参加。NI~DA先生と1977年有珠山噴火以来のお付き合いの岡田先生が、アポイ岳ジオパークに遠路遊びに来てくれたのです。
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そして、石探しの最終ポイントは幌満川の河口。ここには、幌満峡や日高山脈の脊梁から流れ着いた、さまざまな変成岩や火成岩の転石があり、子どもたちに、いろんな色や模様の違う石をいくつか探してもらいました。
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子どもたちは、すぐに「この石は?」とジオミを質問攻め。子どもたちに構われている彼女がちょっとウラヤマシ~。
以上、3か所で石を集めて午前は終了。河原でお弁当を広げたあとに、ジオラボでの標本箱づくりとなったわけですが、その様子はまた明日…。(タク)
2012年08月06日
晴れ男302さんの本領発揮!大盛況のメインイベント
「アポイちゃんカンランくん、似顔絵・ぬり絵コーナー」とは、何の催しの一コマでしょう?そう、様似町最大のイベント「第42回アポイの火まつり」での一コマです。
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今年はkrmdさんの発案で子どもたちにアポカンの二人の似顔絵書きとぬり絵をしてもらい、アポイ岳ジオパークの普及啓発をしようというワケ。
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実際には圧倒的にぬり絵を選ぶ子が多く、色鉛筆やクレヨンで一生懸命アポカンに色づけしてくれました。
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似顔絵書きかぬり絵をしてくれた子は、おたのしみクジをひくことができ、写真のアポイ岳ジオパークオリジナル缶バッジやストラップなどが無料でもらえるという趣向もウケてなかなかの反応です。
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さて、火まつり会場は、夜になって上々の入り込み。今年は様似町の開基210年町制施行60周年の記念の年であり、初日に花火が組み込まれていることから、例年にない客の入りとなりました。
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夢灯りの会製作によるキャンドルもステージに花を添えます。
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そして盛り上がったところに、町内を練り歩いていた5基のねぶたが到着。
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それを合図に花火も打ちあがりました。ここでの花火は2年ぶりですが、打ち上げ場所が近いせいか、とても見ごたえのあるショー…。観客もビール片手に夏夜を満喫です。
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そして翌日の天気はこのとおり…。実は前日の花火の後に雨が降るなど、今年の火まつりは天気予報とにらめっこ。2日目も予報では雨模様であったため、スタッフ一同気をもんでいたのですが、それをあざ笑うかのような日差しにうれしい誤算です。
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夏の日差しが苦手なアノ二人も、気を引き締めながら出動です。
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例年のこととはいえ、あいかわらず子どもたちには絶大な人気のアポカンなんです。ウルトラマンのカラータイマーじゃないけど、夏の日差しの下では15分が限界ですが…。
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ところで、冒頭の似顔絵・ぬり絵コーナーはというと、二日間で300人ほどの子どもたち(一部大人も)が参加してくれ大成功。この日は、ステージでもウチのジオミがパーソナリティーとなってジオパーク○×クイズを敢行。写真はありませんが、なんとかやりきりました。
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そうこうしているうちに、夜の帳もおり、ステージではSTVラジオ公開録画による歌謡ショーがスタート。今年は、The武田組、大石まどかと続き、大トリは前川清。心にしみる歌声と軽妙な語り口に観客も酔いしれるのです。
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しかも前川さん、ステージ下に降りて観客の目の前で熱唱。がぶり寄りの観客を制止するのに、われわれスタッフも必死です。花火と前川のダブル主役で大成功の今年の火まつり。でも、大成功の本当の立役者は、天気予報を覆した当スタッフ晴れ男の302さんの人智を超えた神通力かも…。(タク)
2012年08月03日
昆布のおはなしと磯の生きもの観察...夏のジオ塾
昨夜、ふるさとジオ塾で昆布や藻を題材にした座学を行いました。
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場所は、いつもの様似図書館。様似町と包括連携協定を結んでいただいている、北海道大学の北方生物圏フィールド科学センターの四ツ倉准教授(下写真)、傳法助教、そして北海道大学総合博物館の阿部助教に、昆布や藻についていろいろと教えていただきました。
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様似の特産である昆布も、北海道全体ではどんどん生産量が減ってきていることや、様似の海も磯焼けが現れていることなどが紹介され、海の中もアポイの高山植物のように人の手による保全活動が必要となってきているのかも…。
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そして、翌日の今日は、エンルム岬裏の磯で生きもの観察会。
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講師は、昨年に引き続き高橋誼(よしみ)先生。100種類は下らないというエンルム磯の生きものも、先生の手にかかれば分からないものは無いのです。
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そんな先生の名声を聞きつけたのか、テレビ取材?イエイエ、現在、様似では町制施行60周年記念でPR映像を作成中で、その記録の一環なのです。
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さて、午前中の講座でたくさんの生きものを先生に紹介してもらったのですが、紙面の関係上(疲れたので)、割愛させていただき、一つだけご紹介。岩をめくればゴマンといたイソガニくんでしたが、オスメスの見分け方はお腹だそうです。お腹が尖っている方がオス(右)で丸い方がメス(左)ですって。分かります?
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大潮の今日は、野球でもできちゃうぐらいの波食棚。そこにはどんな生きものが住んでいるかは、画面右上の検索エンジンで1年前のブログ(2012.7.4)を見てみてください。明日はいよいよ、アポイの火まつりじゃ~。(タク)













































