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2021年07月28日

第5回インバウンド向け「最高の様似」モニターツアー

7月上旬に5回目のインバウンド向けのモニターツアーを行いました。前回までのツアーが既成のコースに基づいて開催されたのに対し、今回は独自の新しいツアーコースを作成しました。このコースは前回までのツアーの参加者のアンケート結果を基に計画された様似町の最高の場所を巡る1日ツアーです。様似町に滞在できる時間が限られている方にジオパークを体験していただける最適なツアーという目標で作成しました。

当日の朝は曇っていて、アポイ岳は霧の幕の裏に隠れていました。参加者は役場前でジオパークガイドとスタッフと待ち合わせて、ジオパークの概観をつかむために早速アポイ岳ジオパークビジターセンターへ出発しました。ビジターセンターの新しいプロジェクションマッピング展示を利用してツアーのルートを説明しました。

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次に観音山へ向かいました。頂上部にある駐車所ではのんびりしている子狐に歓迎されました。参加者は観音山の歴史と安置されている三十三観音像について学びました。丁度、展望台に上がったときに、アポイ岳周囲の霧が薄くなってきて、アポイ岳の姿を見ることできました。

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観音山の後、岡田にあるアイヌチセを見に行きました。チセと言うのはアイヌの伝統的な家屋です。屋根と壁は様似川から取った葦などの草で建てられていました。葦は中が空洞になっているので、冬と夏の温度に対して断熱効果もあったと考えられます。チセの中に入って、建立方法と様々な儀式について聞きました。太陽が出て外は暖かくなり始めていたのに、チセの中は涼しくて良かったです。

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昼が近づいてきたので、トイレに寄ってから「特別なランチ」を食べるべく様似ダムへ向かいました。ダムのすぐ隣のあずまやに座って、待ち望んだアポイドリーム弁当を開けました。アポイドリーム弁当とは様似中学校の生徒がアポイ岳ジオパークを体験できる弁当としてデザインし、アポイ米、鮭、つぶなどの地元材料を利用して作られています。9種のおかずが備わった、非常に美味しい弁当でした!お弁当を食べ終わったら、参加者が日本の伝統文化を体験するため、特別なお茶の野点(のだて)の準備が始まりました。天気に恵まれた中でお茶を楽しめたので参加者はとても喜んでいました。

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お茶の後、ガイドがダムについて少し話してから次の目的地である様似郷土館に迎えました。郷土館の展示は現在リニューアル中ですが、様似の歴史を聞いたり、アイヌの人たちが使っていた物を見たりすることが出来ました。

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郷土館の後、近くのエンルム岬に行きました。この頃には、霧と雲が消えて青空になり、アポイ岳と様似町の素晴らしい景色を見ることが出来ました。

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最後の目的地、親子岩ふれ愛ビーチで参加者は親子岩のアイヌ伝説を聞きました。休憩をして、最近発売したイチゴと昆布味の「木菓バターサンド」を試食しました。その後、参加者は靴を脱いで、貝殻探しに砂浜へ向かいました。ヒトデ、クラゲ、タコノマクラ、エボシガイと様々な生き物を見つけました。海の水が冷たくて心地よく、ジオパークをめぐるツアーとしてはリラックスした最高の終わり方だったと思います。

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(D)

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