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2014年01月28日
重い、硬い!かんらん岩をトコトン調べる
様似町は、土曜日にだいぶ雪がとけたのですが、夜に雪が積もりました。本日の講座の前に…まず雪かきです。様似にはめずらしい湿った、重い雪。幌満コミュニティーセンターの駐車場はこんな感じになっています。
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さて本日(1月26日(日))は、NI〜DA先生が講師となる「ジオ実験塾第1回目」。昨年の実験塾も石や鉱物にトコトンこだわりましたが、今年は「かんらん岩」にトコトンこだわる3回講座です。
NI〜DA先生の講義でスタートです。
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実際にやってみようとのことで、隣の部屋へ移動して、
NI〜DA先生お手製の、タテ・ヨコ・高さ、ぴったり直方体型(切り餅のような)に切りそろえたかんらん岩で実験開始です。
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実験①〜不定形のかんらん岩の密度はどうやって調べるのか?〜
切り餅型であれば、定規を使えば石の体積がわかりますが、不定形ではわかりません。さてどうしましょうということで、はかりでかんらん岩を重さを量ります。その後、水を入れた計量カップに沈めます。
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余談ですが、ノズルのついた水を噴出させるプラスチックボトルのことは「洗瓶」というのだそうです。ピンセット、ビーカーなどを使うとワクワクしてきます。
↓かんらん岩を沈めたことで、水かさがどれくらい増えたかを見ます。
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「重さ」と「体積」がわかったところで、割り算して、密度を計算します。私の選んだかんらん岩は、142グラム÷42ccで、密度は「3.38g/cm3」となりました。久しぶりに数学いえ、携帯の電卓です。切り餅型のかんらん岩とほぼ同じ密度になり、3.2〜3.4の間が正解ということで正解でした。できた〜!という達成感がとてもありました。
実験②〜かんらん岩の硬さはどのくらいか?〜
まずは、ガラスの硬さはいかに?こすり合ってどちらにキズがつくかという「硬さ」を実感します。
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カッターナイフでガラスを引っかきます。キズはつきません。ガラスの方がカッターナイフよりも硬いのです。
そういえば、ガラス窓のセロハンテープの跡をカッターの刃でとることがありますが、いくら引っかいてもキズがつかないことを利用しているのですね。
かんらん岩の硬度は「6.5~7.0」で、カッターナイフ(硬度5.5~6.0)よりも、ガラス(硬度6)よりも硬いのです。ちなみに世界で一番硬いものは、ダイヤモンド(硬度10)です。
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よく見られる石(火成岩という種類)の中で、かんらん岩が一番重く、一番硬いことを実感したジオ実験塾となりました。第2回目は、2月9日(日)となっています。かんらん岩をつくる鉱物にこだわります。かんらん岩4種類の標本が完成するようです。My標本箱完成が楽しみです。(ジオ美)


