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2013年11月03日

かんらん岩の使われ方。新日鐵住金室蘭製鉄所を見学してきました。

10/31〜11/1室蘭市開催の日胆博物館等研修会に参加してきました。

2日目は、新日本製鉄住金株式会社室蘭製鉄所を見学。以前、鉄をつくるときにかんらん岩が使われていると聞いていました。このたび現場を見ることができました。

 

鉄鉱石から銑鉄を取り出すための高炉(鉄溶鉱炉)の見学。

1101高炉.jpg

 

 

高炉の制御室前に、原料が展示されていました。

1101ジュナイト.JPG

おっ!産出地「北海道・日高地方」

様似町幌満と日高町岩内岳の2ヶ所で採掘しているため、展示しているものはどちら産か定かではありません。幌満よりも黒みがかっているように見えます。

「カンランガン粉」は「ジュナイト鉱石を粉砕したもの」と書いてありました。かんらん岩は、工業原料としては「ジュナイト」と呼ばれているようです。幌満かんらん岩4種類のうち一つ「ダナイト」がジュナイトということだと思います。

 

使われ方は、詳しいことはわからないが「粉鉄鉱と石灰石とジュナイトを混ぜて、焼結鉱をつくっている」とのことです。

粉鉄鉱↓

1101粉鉄鉱.JPG

 

焼鉄鉱↓
1101焼鉄鉱.JPG

ジュナイトには、不純物を取り除くはたらきがあるとのことです。

 

 

ちなみに、

鉄をつくるおもな原料は、鉄鉱石と石灰石と石炭です。副材料としてかんらん岩等が使われます。なお、ほとんどの鉄鉱石は、溶鉱炉に入れる前に、コークスや石灰石と混ぜ,焼き固めて焼結鉱にします。 ※ コークスとは、石炭を蒸し焼きにしたものです。

 

ちなみに、

鉄鉱石や焼結鉱は、コークスといっしょに高炉の上から入れます。炉の下からは、1200℃の
熱風を酸素といっしょに吹き込んで、鉄鉱石を
湯のように溶かします。炉の中では、鉄鉱石の
不純物が上に浮かび、重い鉄分(銑鉄)は
下にたまります。これを取り出して、次の製鋼
工場へ送り出します。

 

ほかのかんらん岩の使われ方

かんらん石は1890℃-1559℃の高温に耐える性質を有しています。その性質が利用され、溶鉱炉の内部壁面や炉から流れ出る溶けた鉄の受け皿として使われます。製鉄産業には欠かせない資源です。(ジオ美)

 

参考HP:

http://www.j-tokkyo.com/1997/C22B/JP09272925.shtml

http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/16jfe/tetsu.html

http://www.town.hidaka.hokkaido.jp/hmc/tokubetsuten/1999/0626/0626-bamba02.htm

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