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2013年06月25日
金山(きんざん)と鉱山と真っ赤なほっぺ_第4回ジオ塾
先日の日曜日、第4回目のふるさとジオ塾を行いました。最初に向かったのは、浦河町との境界にほど近い山奥。
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6月も下旬に入り、山の奥は新緑がいっぱいなうえ、真夏の暑さ。ここは、開発の由来が江戸時代の初めとされる、東金山金鉱跡。様似に和人がいた最古の記録として松前藩の古文書に書き記されていて、時代が下って明治や大正のときにも採掘が試みされましたが、採算が合わず数年で撤退。今はわずかに、精錬所の跡と坑口が一つ残されているだけです。
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精錬所跡までは何とか車で行けるのですが、それより上流にある坑口まではこんな沢登りをしなければなりません。全員長靴姿でうっそうとした沢を登っていきます。
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そして、行き着いた先に待っていたのは、この穴。金山に唯一残されている坑口です。中には、崩落防止のための木組みが残されていたり、かわいいコウモリくんもいたりして、なかなかレアな空間です。今回は、サーチライト点灯に忙しく中の写真は撮れませんでした。ゴメンナサイ。
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また、坑口見学後に、今回のガイドをしていただいている、S小学校のシマッタ先生が近くで巨大一枚岩を発見。ジオ美とともに行ってみると、なるほど大きい!何岩か調べてみなければ分かりませんが、なにかあるような雰囲気の場所でした。
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金山をヒーコラ上り下りした後は、お隣の浦河にあるムコロベツ鉱山へ。この辺りは、はるか南の海からやってきた石灰岩の地層が点在していて、この鉱山が最も大きな岩体です。日曜だったので、入口近くのズリ山からの見学、ここからは日高山脈とその下の河岸段丘に広がる牧歌的な風景も楽しむことができました。
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続いて一行が向かったのは、様似町田代のビニールハウス。現在、様似町はイチゴ栽培農家の育成に力を入れていて、昨年町で整備したイチゴ栽培用ハウス10棟を見学させていただこうというワケ。SUGI産業課長にご足労いただいて、町の方針も説明してもらいました。
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ここでは、新規就農者1名と研修生2名がイチゴ栽培に取り組んでいます。町では今年度もさらに9棟のハウスを建設する予定で、さらなる新規就農につなげていきたいと考えているそうです。
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そして、最後に訪れたのは、別のイチゴハウス。町の方針を見聞したうえで、すでに10年以上前からイチゴ栽培を行っている北沢さんのハウスも見学させていただきました。北沢さんでは、冬場は生食用の「さがほのか」、夏場はケーキ用の「すずあかね」という品種をつくっていて、今はちょうどすずあかねの収穫が行われているのです。
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見学後は、その2品種の試食もさせていただきました。小さいけどあま~いさがほのかと、大きくて酸味の強いすずあかね。どちらもおいしかったですが、ワタクシ的にはすっぱいすずあかねがクセになりそう…。快く見学を受け入れていただいた皆さま、ありがとうございました。(タク)











