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2013年03月12日
ふるさと自慢の石の標本箱づくり...ジオ実験塾最終回
いきなり、暗~い写真で失礼しました。ここはどこかというと、昨年開設したアポイ岳地質研究所(通称・ジオラボ)です。
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この間の日曜。ここで3回シリーズで企画した、ふるさとジオ実験塾の最終回を行ったのですが、始める直前になんと「停電」!この日は、大型低気圧の通過で大荒れの天候となり、その影響で幌満地区の電気がダウンしてしまったのです。
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そこで急きょ、近くのアポイ山荘の一室をお借りしてレクチャー開始。実験塾は、第1回目に岩石を形づくっている「鉱物」を、第2回目に岩石の分類や見分け方を学んだのですが、最終回は前2回の学習を踏まえて、ふるさと様似にある自慢の石で自分だけのお宝標本箱をつくろうというメニューでした。
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しかし、レクチャーは場所を変えれば済むものの、石を切ったり磨いたりするのはジオラボでなければできません。実践はまた後日かと半ばあきらめかけていたところ、なんとかレクチャーが終わるころに幌満の停電も復旧。再度ジオラボに戻っての標本づくりとなりました。
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標本箱づくりにあたっては、所長の新井田先生が様似ご自慢の火成岩サンプルをあらかじめ用意してくださいました。テーブルの上に並べられたのは、火成岩のかんらん岩(3種)、はんれい岩、トーナル岩、ひん岩に、変成岩の黒雲母片麻岩、角閃岩です。
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先生の作業説明のあと、さっそく用意されたサンプルをそれぞれお好みの形にカット・研磨していきます。
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まずは選んだ石を、岩石カッターでお好みの形にカット。
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そして、カットした面をきれいに見せるため、研磨機を使って少しずつ磨いていきます。今日の研磨工程は5段階。粗い研磨剤から徐々に細かい研磨剤に落としていくのです。
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スタッフのワタクシは、作業に入るわけにはいかなかったのですが、最後の方でちいさなかんらん岩をひとつつくらせてもらいました。これは、かんらん岩の中でも、もっともかんらん石(オリビン)を多く含む「ダナイト」と呼ばれているかんらん岩。オリビンの名のとおり、オリーブグリーンの美しい色合いは、まさに宝物です。
ジオラボは、毎月第2土日と事業がある時だけの開館です。新年度も石に触れる事業を企画していきますが、第2土日には新井田所長もおりますので、お気軽にのぞいてみてください。あなたご自慢の石を持ちめば、先生が鑑定してくれるはずですヨ。(タク)
2013年03月10日
様似町にファイターズ応援大使!
北海道日本ハムファイターズが誕生して、今年で「10年!」という節目のシーズン。
これからも道民と共に歩み続けるための企画「北海道179市町村応援大使」―その最初の年の18市町村に様似町が選ばれ、「5 小谷野 栄一」選手と「45 今浪 隆博」選手が、この1年間、様似町の応援大使をつとめてくれます。

3月5日に「18市町村代表×18市町村応援大使」の総決起集会が開催されました。
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左が小谷野選手(背番号5)、右が今浪選手(背番号45)です。 顔と背番号を覚えて、皆で応援しましょう!


また、この後には今シーズンのパ・リーグ連覇~7年ぶりの日本一を目指すファイターズの「激励会」も開催され、今予選が行われている「WBC」組、稲葉、中田選手らを除く監督・選手が出席しました。

今シーズンのキャッチフレーズは「純(ひたむき)」 栗山監督が、その思いを語ってくれました。
おまけに・・・他の選手も撮ってきたのでちょっとだけ紹介します。
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応援大使の内容は、現在検討中!もしかしたら、様似に来るかも? 決まり次第お知らせしますが、皆で札幌ドームに応援に行きましょう!
なお、写真の掲載は球団の許可を受けています。(転写厳禁) 久しぶりの Ho! Roman でした。
2013年03月09日
ジオ実験塾2回目〜岩石いろいろ〜
1月20日(日)にジオ実験塾2回目が開催されました。報告が遅れて申し訳ありません。
第2回目は、岩石についての講座です。
NIIDA先生のわかりやすい解説で、石の名前のつけ方をまなび、その後実際に石を見てみました。
石の見分け方を学びます。

箱の中の黒灰色の石を観察しました。粒の粗いものが下に、粒の細かいものが上に重なるシマシマもようの繰り返しが堆積岩の特徴です。(ちなみに、静内産の石です。)
岩石標本を使って火成岩を分類しました。上段が鉱物の粒の小さな「火山岩」です。下段が鉱物の粒の大きな「深成岩」です。

薄片(石を薄くスライスしたもの)を顕微鏡で見ました。鉱物の粒の大きさ、鉱物の色の違いを観察しました。

黒色と白色の2色のシマシマの石を割ってみました。するとシマシマにそって割れました。「変成岩」の特徴です。(ちなみに、幌満川稲荷神社のちょっと奥の角閃岩です。)
3回目講座「様似の岩石」は、明日開催です。いつもの場所、幌満コミュニティセンター(旧幌満小学校)内の、アポイ岳地質研究所(通称:ジオラボ・アポイ岳)での開催です。
石を切ったり磨いたりします。お楽しみに。(ジオ美)
(Photo by Ho! Roman)
2013年03月05日
かんらん岩の礫浜で採るフクロフノリ
昨日、海岸沿いの国道を走っていると、路肩に軽トラックが駐車していたり、磯場を見ると、胴付姿の人影が…。
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例年お伝えしていますが、早春の風物詩「フノリ採り」です。
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立ち寄ったのは、アポイ岳の麓にある冬島漁港近くの礫浜。アポイの山裾だけにかんらん岩の転石がごろごろしています。岩肌に群生しているのが「フクロフノリ(袋布海苔)」で、手でかきむしって採ります。味噌汁の具として食べるのが一般的ですが、昔は布張り替えの糊(のり)にも利用されたことから、その名がついたそうです。
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堤防のコンクリートにびっしり生えたものも、しっかり採取するんですね。
今年は生育があまり良くなく、むしるのも大変。この日までのものは生食で、この後採るものは乾燥させたものになるそうです。皆さんもぜひ、味噌汁で春を感じましょう!(タク)
2013年03月03日
様似・日高の歴史を拾い集めた人...邑山小四郎展
1週間も空けてしまい、申し訳ありませんっ!いよいよ3月で新年度まであと1ヶ月です。かなりバタバタしてきましたが、ブログも何とか継続しつつ、今年度のラストスパートといきたいところです。
さて、昨日の中央公民館は人、人、人…。というのも、昨日は日高管内のダンススクールが一堂に会したダンスフェスタがあったのです。
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けっして広くはない様似町中央公民館のホールは、踊る子どもたち、それを見るお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんで立錐の余地もないほどの盛り上がり。
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ステージまで行って写真を撮ろうと思ったのですが、あまりの盛り上がりに入口付近で失礼してきました。というのも、今日の本題は、ダンスとは対照的なこの静かな催し。
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約50年前に発刊の「様似町史」を執筆した、邑山小四郎氏の遺品と業績を紹介する展示会(主催:様似会所の会)です。ちょっと、ダンスに圧倒された感がありましたが、それでもダンスを見に来たおじいちゃんやおばあちゃんが寄ってきてくれて良かったです。
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邑山小四郎氏は、明治17年に秋田県で生まれ、幼少のころ縁あって様似へ移住し成長。札幌師範学校を出て一時教鞭をとっていましたが、樺太に移住します。終戦後の昭和22年北海道に引き揚げ、以降、様似でその生涯を閉じますが、晩年のすべてを郷土史の発掘と様似町史の執筆にささげた人物です。
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会場には、邑山氏の縁者の方から様似郷土館に寄贈された同氏の遺品が展示されています。特に、樺太引き揚げの時から亡くなる間際まで綴られた日記や独学でまとめた夷語(アイヌ語)辞典などは、様似町史を裏付ける資料としてたいへん貴重なものです。
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そして、夜にはその足跡を語る講演会も、様似図書館で行われました。講演会ではまず、この展示会を主催した郷土史研究団体の様似会所の会事務局長・水野さんが、展示会開催のいきさつや邑山氏の人物紹介。
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そのあとに、北海道開拓記念館の田村将人学芸員が、邑山氏執筆の夷語(アイヌ語)辞典をひも解いて、アイヌの人たちから様々な言葉や言い伝えを集めた同氏の足跡をたどりました。
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独学でまとめた夷語辞典には誤謬も多いようですが、丁寧な字でしたためた日記などからは、当時の様似の様子や同氏の想いが伝わってきます。邑山小四郎展は3月10日(日)まで、様似町中央公民館ギャラリー21で開かれています。ぜひ一度、足をお運びください。(タク)



























