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2012年03月30日

若手漁師が語る、様似の磯根漁業

先日、今年度最後のふるさとジオ塾が行われましたが、トリを飾ったのは、様似の主産業である水産業のお話。

ジオ塾11全景.jpg

これまで、産業系で鉱工業は採り上げているものの、第1次産業は未実施でした。遅まきの感はありますが、知っているようで意外と知らない漁業を見つめなおしてみようというわけなのです。

そして今回講師を引き受けてくださったのは、えりも漁組冬島支所に所属するこのお二人。

ジオ塾11講師二人.jpg

漁業士でもある伊藤さん(右)と冬島支所青年部長の泉さん(左)。地元の若手漁師さんだからこそ語れる様似町東部(平宇・冬島・幌満・旭)の磯根漁業について教えてもらいました。

ジオ塾11伊藤さん.jpg

伊藤さんは、豊富な写真を使って、冬島支所管内で行われている漁業のあらましや、主である昆布では生態のほか、採捕・干し(陸まわり)・切断・選葉・出荷といった漁全体の流れについてもわかりやすく説明してくれました。

ジオ塾11泉さん.jpg

また、泉さんは、実際に昆布漁で使用している漁具について、実演解説してくれました。手に持っている棒は、比較的深いところに生えている昆布を「ねじって」引き上げるための道具。長いものは3mほどもあり、磯舟の上でそれを回すのは、相当な力がいるそうです。

ジオ塾11山本さん.jpg

また、二人が答えられなかった質問には、聴講に来ていた、超ベテラン漁師の山本さんがピンチヒッターで登場して説明してもいただきました。

広げる前の昆布.jpg

様似の漁業も、もちろんジオの恵みを受けて成り立っているもの。伊藤さんの話では、磯焼けによる昆布生育域が減少していることも知らされましたが、資源や後継者のことなど、私たちももっと関心を寄せなければならないことがあり、これからも様似の海の幸について採り上げていければと思っています。

でも、今回の参加者数は30数名。期待よりは少なくちょっと悔しい…。

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