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2011年11月25日

アポイの記念すべき1日

先日11/23勤労感謝の日、アポイ岳ファンクラブのみなさんと一緒に、ある作業のためアポイに登ってきました。

 

111123_雪の登山道.jpg

強い冬型の気圧配置となった前日は強風が吹き荒れ、量こそ少ないものの雪が舞った様似でしたが、ご覧のとおりアポイの登山道にもうっすらと雪が。ところどころでは一度溶けた雪が再凍結し、気の抜けない登山となりました。

 

111123_馬の背に登る.jpg

長いものを担いで向かうは馬の背の下。急登で火照った体に冷たい澄んだ空気が心地良い。

 

111123_ポール刺し.jpg

遠く様似の市街と海岸を望む現場に着くと、さっそく長いものを地面に打ち込み始めます。秋の日は短く、時間との戦いでもあります。

 

111123_ネット巻き.jpg

地面の下のかんらん岩に苦労しながら、なんとか安定するほどの深さにまでポールを打ち込んだ後は、黒い網を巻き巻き。

 

111123_1基目完成.jpg

小一時間ほどかかってようやく完成!

作っていたのは、シカから高山植物を守るための囲い柵でした。シカが入れない柵の中と、オープンな周りとの植物の状況を比較することで、シカによる植物への影響を評価するのが目的です。

 

111123_2基目完成.jpg

1つ作って要領が分かると、2つ目はスムースに進みます。「これでメシ食えるんじゃねえか」なんて軽口も。

 

今回はこのシカ柵を、下の方も含めて合計6基設置しました。アポイ岳でのシカの影響については、今後、アポイ岳ファンクラブと酪農学園大学とが共同で調査研究していく予定です。すぐに結果が出るものではないですが、この日はアポイ岳でのシカ対策の大事な一歩が踏み出せた、記念の1日となりました。

来年の花シーズンからは柵の中の様子もこのブログでご報告できると思いますので、お楽しみに!

 (krmd)

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