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2011年07月29日

ゴールド・ダストを求めて人里離れた山奥へ...

7月25日のブログでお伝えした、山奥での怪しげなオヤジたちの答えはこれ!子どもたちの夏休み企画として、今日行った「砂金掘り体験」のための試し掘りでした。

砂金掘り・説明.jpg

ふるさと子どもジオ塾と銘打って行われたこの砂金掘りには、小中学生20人が参加。

場所は西町の海辺川のはるか上流、浦河町との境界付近の山の中です。なんでそんな所かと言うと、今から380年ほど前の1635年、この場所に江戸幕府が掘った金鉱跡があるのです。「東金山金鉱山」と呼ばれ、鉱山現場はにぎわい、海辺川河口のキリシタナイは当時の様似の中心として栄えたそうです。

そんな様似のはじまりと地質に興味をもってもらおうと、様似山師会の協力のもと、いざ一攫千金を目指した、イヤイヤ、体験学習したわけです。

砂金掘り・カッチャ説明.jpg

現場に到着し、まずは講師のT山師から道具の説明。なにやら、鍬のように見えますが、これは砂金掘り専用の道具で、その名も「カッチャ」。

砂金掘り・カッチャ使用.jpg

金具の型が特徴的で、砂利をたくさんすくいやすくなっています。金は重いので、このカッチャでなるべく深いところの砂利や砂を掘り出します。

砂金掘り・子ども1.jpg

そして、ゴールドパンと呼ばれる器で少しずつ大きな砂利を流し、残った砂の中から光る金を探すという寸法です。

砂金掘り・子ども2.jpg

ここまでの作業は簡単なのですが、パンの中に残った砂の中から、金を探し出すのが難しい。なにせ、「砂」金ですから。英語で言うと、ゴールドダストというらしい…。

砂金掘り・スポイト.jpg

金を見つけると、小さいのでスポイトで吸って取り出します。日高山脈の向こうの歴舟川ならもっと大きな砂金が採れるそうですが、ここはあまりそういうサイズはないそうです。それでも、過去には米粒ほどのものも採れたことが…。

砂金掘り・子ども3.jpg

約2時間の作業で、なんとか全員小さな砂金を手にすることができ、主催者としてはとりあえずホッとしました。子どもたちも小石ぐらいのものを想像していたようですが、「世の中そんなに甘くないのだ!」と、子どもじゃなく自分に言い聞かせた1日でした。(タク)

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