ブログ
2011年05月27日
観音山情報05:5/27
前回の観察会以来、約2週間ぶりの観音山です。
もう妖精たちのリレーも終わっちゃってるかも…とちょっと心配しながら行ったのですが・・・

なんのなんの、このとおりまだまだ真っ盛りでした。

主役はこの2人。左がオオバナノエンレイソウ、右の淡い紫がシラネアオイです。「主役はこのワタシよ!」と言っているかのように、競い合うように並んで大ぶりの花を咲かせていました。どちらの花も、もうしばらくの間は楽しめそうな様子でした。

そのほかにも、このムラサキケマンなどもちらほらと咲いていましたよ。

ところで、上の写真も今日観音山で撮影したものですが、2輪のタンポポが写っていますよね。実はこの2つ、全く別々の種なのです。

まずは右手前のタンポポを横からアップで見てみると、赤い矢印の部分(総苞片)がピタッとくっついています。

でも、左奥のタンポポはというと、同じ部分が下に反り返っています。
上のタンポポはエゾタンポポ、下はセイヨウタンポポという全く別の種なのです。名前でわかるとおり、エゾタンポポはもともと日本にいるもの(在来種)、セイヨウタンポポは外国から持ち込まれたもの(外来種)です。セイヨウタンポポが人の手によって最初に北海道に入ってきたのは明治に入ってからのことのようですが、急激に分布域を拡大し、今ではどこでも見られるようになっています。一方で、もとからいるエゾタンポポは、この観音山などのように自然が豊かなエリアにしか残っていないと言われています。今日の観音山でも沢山のタンポポが咲いていましたが、ほとんどがセイヨウタンポポで、エゾタンポポはわずかしか見られませんでした。
みなさんも今度タンポポを見つけたら、花の下の部分をよーく見てみてください。ピタッとくっついたものを見つけられたら、とてもラッキーなことなのかも知れません。
(krmd)


