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新富エリア

地形・地質Geological Site

E2

様似ダムのレンズ状砂岩

様似ダムのレンズ状砂岩

 様似ダムの駐車場へと向かう登り坂の途中に露頭があります。崖は泥岩の地層ですが、その真ん中にレンズのような形をした色の薄いかたまりが見て取れるはずです。これは砂岩です。このように地層が連続せずに違う種類の岩石が混じり合った産状を「メランジュ(料理用語のメレンゲと同意語)」といいます。

 日本列島は、「付加体」でできています。「付加体」とは、海底の深い谷「海溝」に海洋プレートが沈む込むとき、その表面の岩石が削り取られ、大陸プレート側に付け加わったもので、その積み重なりが日本列島の基盤をつくっています。そこでは、さまざまな岩石がぐちゃぐちゃに混じり合うために、「メランジュ」構造がつくられているのです。この辺りの付加体は、約7~8000万年前に海溝で付加されたことがわかっています。