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2015年07月17日

世界ジオパーク現地審査_最終日

4日間の現地審査の最終日。雨を心配していたワタクシでしたが、普段の行いがよっぽどいいのか、最終日の早朝に予定していた昆布採り体験もこのとおり、なんとかできました!

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採り昆布漁前の時期でしたが、特別に認めていただき、地元漁師さんの協力でアポイの前浜の昆布をゲット。

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そして、夏の風物詩でもある昆布干しも体験です。

GGN_昆布漁師と.jpg

前日の円館さんの納屋での昆布談義に続く、昆布採り体験。ジオの恵みを享受している様似の暮らしを審査員さんに実感してもらうのが目的でした。

GGN_昆布納屋での食事.jpg

そして、昆布干しの後は、船を出してくれた附田さんの納屋で、同じく船を出してくれた布施さんらと、お母さん手づくりの朝ごはんをいただきました。一仕事の後の食事は格別ですね。

GGN_昆布納屋での記念撮影.jpg

漁師さんらとの触れ合いを楽しんで、宿のアポイ山荘に戻り荷造り。3日間お世話になったアポイ山荘の三国支配人と伴係長ともお別れです。

GGN_山荘.jpg

最終日のこの日は、審査員からの講評をいただくこととなっていましたが、その前に現在様似町で力を入れているイチゴ栽培の現場へご案内。町の逢山農務係長、農協の太田支所長、そして新規就農のため研修中のIターンの加藤さんからイチゴにかける思いを語ってもらいました。

GGN_イチゴ.jpg

そして、いよいよ審査員の講評。コメントの要点は以下のとおりです。

GGN_講評あいさつ.jpg

<優れた点>

①多くの町民がジオパークを推進しようとする強い意欲を感じることができた。②小学校での学習活動やジオラボでの子ども向け活動なども優れている。③避難階段や小学校屋上など、津波対策もすばらしい。④案内板や誘導板などの露出度はトップレベルであるし、解説板の内容もわかりやすい内容で日英併記されている。⑤ガイドの説明もわかりやすくとても良かった。⑥アイヌや寺院、茶道、華道、昆布漁など、日本の伝統と文化に触れることができ、とても印象に残った。

<改善すべき点>

①推進機構の運営の中心が不明確。②立入りを制限するジオサイトは外すべき。③郷土館のアンモナイトの有効活用を図るべき。④ほとんどを山林で占める様似町は地層の露頭が少ない。見えないなかでいかに体系づけて説明するかのさらなる工夫が必要。⑤地質専門の大学生を有効活用するシステムを構築してはどうか。⑥自己評価表の採点をすりあわせる時間を作ってほしかった。⑦マスタープランの早期策定が必要。

いただいたコメントは上記のとおりでしたが、ほめられたこと、注意されたこと、それぞれを真摯に受け止め、対処していきたいと思います。

GGN_生け花.jpg

講評を終えて、これですべてのプログラムが完了。あとは昼食をとって様似を発つばかり。昼食の際には、お花の岡先生に庭の草木をもってきてもらい、華道体験もしてもらいました。

そして、いよいよ4日間の審査を終えた審査員を見送りです。今回審査にかかわった人を中心に、公民館前には約150人の町民(全町民の3%ですよ!)が駆けつけてくれました。

GGN_見送り子ども.jpg
GGN_見送り熊谷.jpg
GGN_見送り徳野.jpg
GGN_見送り水野.jpg
GGN_見送り小林.jpg

坂下町長からは、Mt. Apoi Global Geopark; the dream, the future.「世界ジオパークは、私たちの夢であり未来なんです。」との言葉も。

GGN_見送り目指せ世界.jpg

ようやくバスに乗り込んがサー先生は、「様似の人はすごいね!」と感嘆しきり。

GGN_見送り大勢.jpg
GGN_見送りバスの中.jpgのサムネール画像
GGN_見送り大勢2.jpg

熱烈な見送りを受けて、審査員を載せたバスは一路、新千歳空港へ。と、その途中の町界にあるウエルカム看板で、「ストップ!」。サー先生は、しっかりと最後、看板を写真に納めて様似町を離れていきました。

GGN_ウェルカム看板撮影.jpg

空港で、サー先生、グリゴレスク先生、高木先生、渡辺さんと最後のあいさつを交わして、丸4日間にわたる怒涛の現地審査が終了しました。それにしても後半の2日は間違いなく雨予報だったのですが、ふたを開けてみれば、一度も雨にあたることなく、全プログラムを予定通り消化することができました。晴れ男の面目躍如かな?(タク)

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