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アポイ岳ジオパーク ブログ

2014年12月12日様中生がアポイのお花畑を育てます!アポイ岳ドリームプロジェクト2

様似中学校2年生がアポイ岳の高山植物を育て、アポイ岳に植えよう!という取り組みが11月にはじまりましたが、今日はその2回目です。いよいよ冷湿処理をした種をプランターに植える日です。※前回、冷温処理と書いてしまいましたが、冷湿処理です。

 

まずは、静岡大学から来ていただいた増澤先生のお話です。

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はるかな尾瀬~♪という歌にもなっている尾瀬のニッコウキスゲという花の群落も、シカの食害で姿を消したところもある。花の減少はアポイ岳だけの話ではない。アポイ岳で花が減っている要因は、温暖化・酸性雨・盗掘・シカの食害と言われているが、原因は人間にあるという話が改めて心に響きました。

学生時代に受けた授業で「アポイは花の山」と聞いたフレーズが忘れられない。遺伝子に刻まれた。それからだいぶ経ってから、静岡大学の学生たちとアポイに植物調査に来ることができた。

なぜ、高山植物を育てて、アポイに植えるのか?自然界の種は、100分の1しか生き残れない。アポイで採取した貴重な種を数多く、立派に育つようにお手伝いをするのです。

 

それでは部屋を移動して、植える作業に移ります。3週間前に冷湿処理をした種は、無事に冬を勘違いしてくれているでしょうか?プランターの底に小石を敷き詰めます。これは水をやったときに土を流れにくくするためです。

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プランターに土を入れます。班ごとに協力して作業を進めていましたよ。

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2列の畝(深さ1cmほど)を作ります。一つは、エゾコウゾリナの列の畝、もう一つはアポイアズマギクです。種がわからなくならないように、ラベルをさします。

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アポイアズマギクの種が小さいので、大変そうでした。それでも残さないように、頑張って植えていましたよ。

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最後に土を軽くかけ、土を手のひらで軽く押して、やさしく水をあげました。

 

校長先生から、「高山植物再生の取り組みは、世界的に見てもなかなか成功していない。それに取り組んでいることは誇りに思ってほしい。これは世界的なプロジェクトなのです。」という話がありました。

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増澤先生から「短期計画では再生地の周辺をお花畑に、中期・長期計画で5合目小屋までをお花畑に、そしてヒダカソウ再生も。長い取り組みなので、中学生のみなさんが関わるとこは大きいのです」と話がありました。

みなさんには、来年の5月まで、家に持ち帰り、水やりをしてもらいます。元気に育て!!と祈っていますよ。もちろん私も家でこれから苗をそだてます。増澤先生、静岡から富田さん、様似中学校の関係者のみなさまありがとうございました。(ジオ美)

2014年12月08日しばれる旭川に行ってきました_道連携会議と旭川ジオパークフォーラム

突然ですが、どうですか?おいしそうでしょ。

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先週末、旭川で行われる北海道ジオパークの連携会議と、旭川ジオパークの会が主催するジオパークフォーラムに出席するため、新千歳空港からJRに乗り込んだ際に買った駅弁です。某水産会社のサケ弁!かなり奮発してしまっただけあってかなりおいしい。

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旬のサケ弁に舌鼓を打ちつつ2時間で旭川へ。日本ジオパークの支援企業でもある北海道地図㈱さんの本社に設けられている日本ジオパーク展示室(?)をお借りして、5つある北海道のジオパーク関係者が集まって会議が行われました。議題は、来年開催予定の白滝ジオパークでの全国研修会。エクスカーションも含めて北海道ジオパークとしてどのような連携ができるかについて議論が交わされました。

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元会議室だったこの部屋には、日本中のジオパークに関するパンフやグッズなどが所狭しと展示されていて、さながら日本ジオパーク博物館?といった様相。

北海道地図_アポイノベルティ.jpg

もちろん、我がアポイ岳の2人もしっかりと暮らしていました。

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翌日は、市民活動センターでのジオパークフォーラム。

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「神居古潭からカムイの大地ジオパークへ」と題されたこのフォーラム。北海道地質百選に選ばれている神居古潭渓谷の変成岩だけでなく、大雪山や十勝岳をも含む旭川周辺をジオパークにという願いを込めた集まりなのです。

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フォーラムでは、「北海道をジオパークの島に、旭川広域圏ジオパークの夢」と題して、北海道大学名誉教授の岡田弘先生が講演を行ったほか、不詳、ワタクシも世界推薦を受けたアポイ岳ジオパークの取組みについてお話しさせていただきました。

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また、旭川ジオパークの会代表の北海道教育大学旭川校の和田先生と同会の事務局長の中谷さんの仕切りでパネルディスカッションも行い、旭川ジオパークの実現の夢を語り合いました。

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神居古潭変成岩だけでなく、大雪山やアイヌの歴史、酒、水など、旭川地域全体のジオストーリーをどう作り上げていくか、大きいだけにストーリーも盛りだくさんのはず。ぜひ、ジオストーリーを楽しめる市民学習会を積み重ねて夢を実現してもらいたいと思います。

フォーラム終了後、すぐにJR経由で様似に夜中帰ってきましたが、旭川と変わらないぐらいの雪にびっくりのワタクシなのでした。(タク)

2014年11月24日すご~く久しぶりに、JR鉄道(日高本線)に乗りました

少々プライベートな話題ながら、昨日、久しぶりにJR様似駅からディーゼル車に乗り込み、荻伏駅(様似の西方約30㎞先)まで行ってきました。

様似駅出発.jpg

朝8時12分発に乗り込みいざ出発。車両は、キハ40型の優駿浪漫号です。

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アポイ岳はわずかにフレーム入りませんでしたので、とりあえず保健福祉センターをパチリ。

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わざわざこの列車に乗り込んだのは、息子の野球クラブの練習場が荻伏にあり、これからはそこに通うこととなるので、予行練習という訳でついでに私も乗り込んだという次第。

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日高本線は、多くが国道と並行しているため、車で通る風景と基本的には変わらないのですが、それでもちょっと山に入ったり、同じ風景でも新鮮な感じでした。旅情を誘うってやつですかね。

鉄道料金表.jpg
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このディーセル車は、ワンマン車。主要駅ならそこで切符を買えますが、無人駅なら整理券を取って下車の際に運賃箱へお金を入れます。

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車両の先頭に行ってみると、また楽しい景色。前方の窓の向こうの風景を納めようと揺れる車内で踏ん張って撮ってみました。

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ちょっと傾いてしまいましたが、いかが?

鉄道_浦河駅.jpg

そうこうしているうちに浦河駅に到着。目的地の荻伏はここからさらに10㎞先です。日曜の朝ということもあってか、様似~浦河間の乗客数は7~8人(泪)。存続が心配される日高本線ですが、ジオパークとしても観光ツアーなどで活用する方策も考えなければとも思いました。ちなみに、12月4日に浦河の文化会館で「日高本線ゆめフォーラム」という、日高本線の可能性を語るイベントが行われます。平日の13時からなので、なかなか参加しづらいかと思いますが、ぜひご参加を!(タク)

2014年11月18日様中生がアポイのお花畑を育てます!アポイ岳ドリームプロジェクト

先日の雪がうっすらと残る様似町ですが、今日は穏やかな晴れの日です。私は最近カトちゃんと呼ばれることが多くなったのですが(笑)、ブロガーとしては御無沙汰していましたジオ美です。

 

さて、様似中学校2年生がアポイ岳の高山植物を育て、アポイ岳に植えよう!という取り組みがはじまりました。ドーンと題して、「アポイ岳ドリームプロジェクト~アポイのお花畑を育てよう!~」です。

講師として、アポイ岳ファンクラブメンバー有志がズラリと集まりました。元気なこんにちは!の様中生です。

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アポイ岳では近年の環境変化やシカの食害などで花が激減しています。子どもたちが高山植物を種から自分の手で育て、育った高山植物をアポイ岳へ植えることにより、高山植物が育つことの大変さを学ぶとともに、アポイ岳への愛着を深め、特別天然記念物であるアポイ岳お花畑の再生へと一緒に取り組んでもらうことを目的としています。

 

今回育てる種です。アポイアズマギクとエゾコウゾリナです。エゾコウゾリナで2~3cmの大きさです。このような種をしているのですね。エゾコウゾリナは綿毛がついていますよ。

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なぜ冬に開始??アポイ岳に植えるのは来年5月で、プランターに植えるのは12月ですが、高山植物ですので、種を湿らせて冷蔵庫に1か月ほど入れておくという冷温処理をするためです。この作業を去年やり忘れた私の苗は、開花が遅かったと思います…

 

毎年、とても生育のよい苗を育てているT村さんより、冷温処理の説明。

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キッチンペーパーを湿らせ、軽くしぼります。

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そのキッチンペーパーにエゾコウゾリナの種を並べます。繊細な作業です。

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アポイアズマギクの種はとても小さいのですが、頑張って並べていました。種が袋に静電気ではりつくのです。

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種はチャック付きビニール袋に入れ、冷蔵庫に保管されました。みなさんお疲れ様でした!!教頭先生はじめ様似中学校のみなさま、ありがとうございました。

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次は12月12日に静岡大学の増沢先生から指導していただき、いよいよプランターに植える作業です。そして皆さんが3年生になった5月下旬にアポイ岳に植える流れになります。

みなさんが頑張って作業したので、元気に育ってほしいですね!!10年後・20年後に、あの時こんなことやったな〜と思い出してくれれば嬉しい限りです。(ジオ美)

 

ドリームプロジェクトに関するブログなど

http://apoifun.exblog.jp/17175256/

http://www.apoi-geopark.jp/blog/2011/11/index_2.html

2014年11月09日カトちゃんがガイドのジオ塾_石の標本箱づくりで様似の大地の成りたちを学ぶ

11月に突入し、冬がすぐそこまで来ているアポイ岳ジオパークですが、今日は連続講座・ふるさとジオ塾の8回目。暖かい恰好で野外学習にチャレンジしてきました。

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今回の講師は、ビジターセンターのカトちゃん。アポイ岳ジオパークで見られる石を集めての標本箱づくりです。でも、標本箱をつくることが目的ではなく、いろんな石を見ることで様似町の景色がどのようにできたのか、大地の成りたちを知ってもらうことが最大の目的。さあ、うまくいきますか?

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まず、カトちゃんが最初に連れて行ってくれたのが、様似市街地の真ん中にある丘の上。

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携帯電話の鉄塔が少々目障りですが、ここから見える景色から、様似の大地がどのようにしてできたかを簡単に説明しました。

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丘の上で、大地の成りたちの概要を聞いてもらった後は、実際にジオサイトに行って石をサンプリングです。ここは様似小学校裏の旧石切り場。約1億年前に海の底に溜まってできた砂岩がむき出しになっています。

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いよいよ、ハンマーを使って石をゲット。叩くのは、用意した標本箱に納まるサイズにするため。幼稚園の女の子はお父さんといっしょに挑戦です。

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カトちゃんは、参加者の協力と毛布などを使って、堆積岩のでき方も解説。先日のカナダでのジオパーク会議の巡検でやっていた手法ですが、結構みんなにウケていました。

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次に一行が向かったのが、新富のチャート。チャートとは海の底に溜まったプランクトンの死がいが固まってできた岩石。これも堆積岩です。ところで、みんなが乗っているバスもアポイ岳ジオパーク。酒井交通さんありがとうございます!

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ここの露頭は普段は叩かせませんが、今日は学習会ということで特別にサンプリング。

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トイレ休憩の後は、日高耶馬渓の大正トンネル付近へ。ここでは、日高山脈の地質の一部である、片麻岩という石をゲットします。

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この日は、時期の割には風もなくとても快適な巡検だったのですが、アポイのすそ野が一番太平洋にせり出しているこの場所は、さすがにけっこうな風が吹いていました。その中で、一生懸命箱に納まるサイズに石を整形している参加者なのです。

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1年生の男の子も真剣です。

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そして最後は、幌満峡。やっぱりアポイ岳ジオパークですから、かんらん岩をゲットしなきゃ。あわせて、かんらん岩のなれの果て、蛇紋岩もサンプリングです。

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全部で6種類の石を納めたオリジナル標本箱の出来上がり。ホームセンターで売っているこんな箱も工夫次第でこんな立派な標本箱になるのです。

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中は、きちんと仕切りがついていて、ラベルも張ってどの石か一目瞭然!

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最後にみんなで記念撮影。初めに言ったとおり、今回の講座の主眼は、様似の大地がどのようにしてできたかを知ること。でも、単に人の話を聞くだけでなく、自分たちが自らハンマーをもってサンプリングすることで、より理解が深まったと思います。なにより、楽しいし!ガイドのカトちゃんの普段の行いの良さで、11月ながらもおだやかな日曜の野外学習でした!(タク)

 

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