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2015年07月14日

世界ジオパーク現地審査_初日

すでに1週間以上前の出来事となってしまいましたが、アポイ岳ジオパークの世界ジオパーク現地審査が6月29日~7月2日の4日間にわたって行われました。その様子を1日ずつみなさんにお伝えします。

さて、審査初日となる6月29日。我々事務局は、審査員の先生方をお迎えすべく、新千歳空港へ。到着口で今か今かと待ち構えます。

GGN_空港待ち.jpg

我々と一緒に待っていたのは、北海道の荒川副知事さん。道議会中でお忙しいにもかかわらず、高橋はるみ知事にかわって審査員を歓迎すべく、わざわざお越しくださったのです。

GGN_荒川副知事.jpg

通訳のアリを介して、2人の審査員に「ようこそ北海道へ。アポイ岳ジオパークをよろしく!」と声をかけていただきました。

今回アポイ岳に派遣された審査員は、ポルトガルから来たアルトゥール・アブレウ・サー氏(トラスオスモンテス・アルトドウロ大学教授、アロウカ・ジオパーク、写真手前)と、ルーマニアから来たダン・グリゴレスク氏(ブカレスト大学名誉教授、ハテグカントリー恐竜ジオパーク)。二人とも広域自治体のトップが出迎えてくれたことに感謝していました。

GGN_バス車中.jpg

空港から、アポイ岳ジオパークの様似町まではバスで移動です。なお、今回は日本ジオパーク委員会(JGC)の元委員で、様似町をよく知る早稲田大学の高木秀雄教授にもアドバイザーとして同行いただきました。もちろん、アポイ岳の学術顧問のニ~ダ先生も一緒です。

通常は、バスでそのまま様似入りとなるのですが、今回は浦河港からサケ定置船を使って、海から様似入り。

GGN_浦河出港.jpg

というのも、現在、アポイ岳ジオパークでは漁船を使った海のジオツアーを企画していて、その取組みを審査員にご紹介することと、海から拓けた様似の歴史を知ってもらおうとの演出なのです。約1時間の船旅の末、上陸場所の様似漁港では大勢の町民が出迎えてくれました。

GGN_様似漁港岸壁.jpg

これには、審査員の先生もびっくり。

GGN_様似漁港出迎え.jpg

様似側では、坂下町長はじめ100人以上の町民がポルトガル、ルーマニア両国の国旗を振ってお出迎えです。

GGN_様似漁港旗振り.jpg

岸壁に上がった二人は、出迎えた町民一人ひとりと握手して出迎えに応えていました。

GGN_様似漁港握手.jpg

熱烈歓迎を受けた二人は、再びバスに乗り込んでエンルム岬へ。ガイドのミズノンさんからアポイ岳のことや、海から拓けた様似の歴史などについてガイドを受けました。

GGN_エンルムガイド2.jpg

サー先生からは、「これだけ貴重なかんらん岩、高山植物が育つ環境を作り出したアポイ岳は、様似町の母のような存在ですね。」とコメントをいただき、また、解説看板もとてもわかりやすく、詳しい情報を知るためのQRコードが表記されているのも素晴らしいとの評価がありました。

GGN_エンルムガイド1.jpg

ずっと雲に隠れていた恥ずかしがり屋のアポイ岳も、ガイドの最後に顔を出してくれて、最高のシチュエーションとなりました。

GGN_消防記念撮影.jpg

エンルム岬から降りると、麓にある消防署の署員さんたちが、並んで見送ってくれていたので、審査員の方から、「一緒に写真を撮ろう。」と持ちかけられ、パチリ。ファイヤーマンたちもいきなりのことで、少々緊張気味の様子です。

GGN_看板ポーズ.jpg

また、今年国道沿いに様似建設協会の寄贈で建てられた、ジオパークのウェルカム看板のデザインを二人は気に入ってくれて、ここでも記念撮影。建設協会のみなさん、素敵な看板をありがとうございました!

GGN_アポイ記念撮影.jpg

この日の様似入りは夕方であったため、視察場所はエンルム岬のみ。宿泊先のアポイ山荘前のアポイ岳看板前で、もう一人のアドバイザーで遅れて別途合流した、JGC元事務局でアジア太平洋ジオパークネットワーク(APGN)諮問委員の渡辺真人氏(産業技術総合研究所、写真右から二人目)も加わって、記念撮影。チェックイン後は、坂下町長はじめとするジオパーク推進協議会の役員による歓迎会が行われました。

GGN_歓迎会.jpg

天候で船が出航できるか心配でしたが、なんとか予定通り初日を終了。アポイ岳も顔を出してくれたし。しかし、次の日以降の天気予報は雨天。なんとかもってくれ!と気をもみつつ、歓迎会を過ごすワタクシなのでした。(タク)

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