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2020年12月07日

りゅうぐうからのカプセルに「かんらん石」は入っているのか?

126日未明、小惑星探査機はやぶさ2を離れたカプセルがオーストラリア南部の砂漠にたどり着きました。6年にわたる長旅からの地球帰還です。カプセルには、地球と火星の間を回る小惑星「りゅうぐう」で採取した砂が入っていると言われています。これが含まれているとすると、月よりも遠い場所の地中の砂を持ってくるという世界初の快挙です。

探査機はやぶさ2の大きさは、1.5m立方くらい。こんなに小さな体で、目では見ることができない宇宙のかなたにある小惑星「りゅうぐう」まで行って、地球に戻ってきたのですね。おかえりなさい。そして、いってらっしゃい。別の小惑星への到着は20317月頃のようです。

IMGP5123.JPG

宇宙つながりということでエンルム岬と星の写真

ところで、約10年前のアポイ岳ジオパーク(様似町)も、先代「はやぶさ」の帰還に盛り上がっていました。先代「はやぶさ」のカプセルに入っていたものが「かんらん石」などを含んだ岩石の粒子だったのです。当時のアポイ岳ジオパークブログをご覧ください。

https://www.apoi-geopark.jp/blog/2010/12/post.html

その後、詳しく調査が進み、とある様似町のかんらん岩と成分がそっくりであることがわかっています。

DSC_9580.JPG

写真は、かんらん岩の渓谷・幌満峡の幌満ダムからの景色。ダムの奥には雪景色の日高山脈の広尾岳が見えます。

りゅうぐうの砂は、私たちの住む太陽系のはじまりのときの姿を教えてくれることでしょう。りゅうぐうの砂に「かんらん石」が含まれているかどうかも気になるところです。12月中旬には、どれくらい採取されたのかがわかるようです。今後が楽しみです。

最後に、はやぶさ2と同じように宇宙からやってきた「コンドライト隕石を見てみよう」講座を行いました。その様子を広報さまに12月アポイ岳ジオパークトピック&ニュースからもご覧ください。(ジオ美)

http://www.samani.jp/koho/

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