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2019年08月23日

東京私学中学高等学校協会主催の理科教員夏期宿泊研修

2週間前の話になりますが、東京私学中学高等学校協会主催の理科教員夏期宿泊研修inアポイ岳ジオパークについてレポートします。

例年よりも暑い日が続いていた様似ですが、熱い熱い先生方が様似町に来てくださいました。Sガイドと学術顧問N先生がご案内しました。1日めは十勝側の日高変成帯露頭、2日めは幌満と様似海岸エリアを中心に研修が行われました。地殻浅部からマントルまでを訪ね、さらにアポイ岳ジオパークの付加体、前弧海盆堆積物(蝦夷層群)と貫入岩を訪ねるフルコースです。3日めは厚真町で研修されるそうです。2日めは、私も同行しましたのでレポートします。

幌満川.JPG

幌満川不動の沢の少し上流。集合写真。参加者の中には学生の時に幌満かんらん岩体合同巡検に2~3回参加され、その後教員として仕事をされている方もおり、つながりに感謝を感じました。

石灰岩.JPG

とてもすがすがしい青空。付加体の石灰岩露頭です。

付加体の実験.JPG

Sガイド考案の付加体形成実験は大好評でした。

エンルム岬.JPG

霧のエンルム岬。

かんらん岩広場.JPG

かんらん岩広場。ダナイトチャネルの断面を見ることのできるみごとな八角柱標本を観察しています。

かんらん岩広場2.JPG

幌満かんらん岩体を代表する斜長石レルゾライト、苦鉄質岩を観察しています。

幌満コミセン.JPG

ジオラボ見学後に、外の標本を観察しました。予定通り?この時点ですでに時間オーバー気味でした。幌満の下流は霧ですが、上流は晴れでした。

 

幌満かんらん岩は何%溶けているのか?かんらん岩から溶けたものは残らないのか?なぜ幌満かんらん岩体は西に張り出して分布しているのか?偽礫の形成について。日高変成作用とひん岩との関係は?など様々な質問をいただきました。疑問を持ち予想することは、研究者の研究を追体験することであり、知的好奇心が満たされることであり、面白いことだと思います。質問をいただいたり、ジオパーク看板についてご意見をいただいたり、大変勉強させていただきました。今後のアポイ岳ジオパーク活動に活かしていきたいと思います。(ジオ美)

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