アポイ岳登山口から5合目の山小屋(B-3)までは、落ち着いた雰囲気の森林(針広混交林)の中を歩きます。この辺りの森林群集は、冷温帯性のキタゴヨウと亜高山性のアカエゾマツが混成するという、他の地域はほとんど見られない特異なものです。途中には解説板やベンチを設けた休憩所がいくつかありますが、ここもそのうちの一つです。

ベンチ脇を流れる小川に降りて、静かに石をひっくり返してみてください。きっとニホンザリガニが見つかるはずです。ここの小川は、アポイ登山道で唯一、年中水が涸れることがないため、絶滅危惧種のニホンザリガニが多く生育していて、子どもたちの憩いの場、水とのふれあいの場になっています。
※ニホンザリガニは観察するだけで、絶対に持ち去らないでください。