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2023年03月09日

「エゾシカDEアクセサリー作り&シカ肉料理」を実施しました!

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令和5年2月25日(土)、様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会とエゾシカを有効活用する会の共催で、事業を実施しました。

エゾシカは北海道に生息していますが、生息数が増えすぎた関係で農作物等を荒らすことも多く、有害駆除の対象となっています。

今回は、そのエゾシカの角を使ってアクセサリー作り、その後にエゾシカ肉を使った料理の講習会を開催しました。

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アクセサリー作りの講師は札幌市在住の宮崎 亨さんです。

宮崎さんがエゾシカの説明や作り方のコツをお話しして作業スタートです。

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参加者は、エゾシカの角を見て自分が「ピン」ときた部分を手に取って磨いたり削ったりして形を整えたあと、ビーズや飾りひもなどで仕上げをしていきました。

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中には、真っ白くなるまで削り続けた参加者もいました。

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アクセサリー完成後は、場所を料理実習室に移して、シカ肉の美味しい調理方法を学びました。

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講師の山崎さんの手際のよい"技"に見惚れながら、調理法を学んでいきました。

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最後は、参加者で少しずつ試食をしてみました。

参加者は楽しみながら、エゾシカと自分たちの関わりを学んでいました。

2023年03月07日

3年振りの「ジオツアー冬旅」を実施しました!

3月1日(水)

1日目、まずは、産業体験(冬島昆布)を行いました。

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漁師さんからコンブ漁の仕方等や漁に使用するカギ・ネジリ棹など道具の説明を受けました。

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コンブをカットしサイズを整えて、選葉作業を行いました。

最後に、選葉してあるコンブを油圧式プレスにかけ、結束し20キロ段コンブを作りました。

普段体験することのできない貴重な体験ができたことに満足しており、出荷する際段コンブの結束紐の色によって、コンブの等級が決められていることを知り驚いていました。

ホテルアポイ山荘で地場産品を使用した料理を堪能した後、星空学習会を行いました。

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ガイドより、ここで見ることができる星座や冬の星座などについて、プロジェクターを使用し説明しました。

あいにくの天気で、外にでて天体観測はできませんでしたが天気のいい日にまた来たいと参加者の皆さんが話しておりました。

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3月2日(木)、今回のメイン、アポイ岳の冬山登山です。

夜中から降った雪で、アポイ岳も白く神々しく輝いています。

冬のアポイ岳登山スタートです。

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所々でアポイ岳の成り立ちや、アポイ岳の植生のことなどをガイドが説明しました。

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五合目を超えて、雪が深くなってきますが、周りは雲の中で真っ白。

景色も見られないので、前だけ向いて進みます。

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稜線に出ると雪も深くなり、その上暖気のせいで雪が柔らかくなり、足が埋まって体力を削がれながら進みます。

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あきらめかけたその時、それまで滅多にない無風だった稜線に風が吹き始め、雲を流しはじめました。

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アポイ山塊の稜線が姿を現しました。

雲の切れ間に吉田岳の山頂が浮かぶ様子は、3,000メートル以上の高山にいるようなダイナミックな光景でした。

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晴れたのは、この一瞬だけでしたが素晴らしい光景も見られて、頂上で記念写真を撮る参加者のみなさん。

冬のアポイ岳、そしてアポイ岳ジオパークの素晴らしさを感じていただけたツアーになりました。

2022年10月04日

様似町の魅力を発信!

先月、浦河高校の其田京華さんが、観光行政を学ぶため、 インターンシップに来られました。 その中で「自分のPRしたいことについて、海外に向けて発信できるような紹介文を作成する」というテーマに取り組んでもらいました。
その内容をご紹介します。


様似町の魅力を発信!

様似町の景色は季節が変わっていくごとに変化していきます。

隠れていた魅力を探すのも楽しみの一つです。

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まず、様似町とは北海道の日高振興局管内にある町で、浦河町とえりも町に挟まれています。そして全域がアポイ岳ジオパークとしてユネスコ世界ジオパークに認定されています。

漁業が盛んな町でサケやつぶ貝などの多彩な海産物が取れます。

人口は4000人ほどと小さな町ですが人々が温かかったり、きれいな景色がみられたりとたくさんの魅力がつまっています。


※ユネスコ世界ジオパーク...国際的に価値のある地質遺産を保護し、そうした地質遺産がもたらした自然環境や地域の文化への理解を深め、科学研究や教育、地域振興等に活用することにより、自然と人間の共生及び持続可能な開発を実現することを目的とした事業


そんな様似町の中で私が最も好きなものは親子岩という岩です。

そこで私が思う四季の親子岩の魅力について紹介します。


親子岩とは、名前の通り大小3つの岩が親子のように並ぶとても珍しい岩です。

この岩には戦いに敗れたアイヌの酋長が海に入り、大岩になったところに敵の長が矢を放ち、岩が3つになったという言い伝えが残されています。

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春は桜が咲き、雪解けが始まります。

桜と親子岩のコントラストはとても綺麗です。写真のように坂の上などから見てみるとまた違った印象になります。

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夏は親子岩の海岸が海水浴場となり、ふれ愛ビーチとしてとてもにぎわいます。太陽に照らされてキラキラと光る海に浮かぶ親子岩はとても綺麗です。私は夏の海と親子岩の組み合わせが一番のお気に入りです。


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秋は夕焼けがとてもきれいに見えます。秋になると写真撮影に来る人がたくさんいます。この写真のように親子岩の近くにある観音山という山の展望台からは景色を一望することができるのでおすすめです。



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冬は親子岩の上に雪がつもり、四季の中でも一番変化を見せる季節です。この写真のように冬にしか見られない景色が広がっているので、写真を撮るのが好きな方にはぜひ来てもらいたい季節です。

このように四季折々の顔を見せてくれる親子岩にはとても魅力があります!




そんなきれいな景色がみられるふれあいビーチ、観音山の近くには町民に愛されるおやき屋があります。

※おやき...小麦粉の生地に餡を入れ、焼いた和菓子のこと

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写真のようにおやきは熱々で甘いあんこがぎっしりとつまっていて食べ応えがあり、生地はもちもちとしていてすごくおいしいです。お店の方々はとても優しく、丁寧におやきを作っています。

一つ110円と低価格なので是非一度試してみてください!

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また、夕日の沈む親子岩を見ながら食べるおやきは絶品です。

ぜひ様似町に足を運んでみてください!

2022年09月04日

8月9日は世界の先住民族の国際デ―

町立様似図書館が、アポイ岳の由来に関する伝説を含む、アイヌ民族の伝説3編をアニメーションにした動画を作成しました。ナレーションは、アイヌ語と日本語の2言語となっています。

このアニメーションは、アイヌの人たちの暮らしや文化を正しく理解してもらえるよう、様似小学校と中学校が体系的に取り組む「ふるさとアポイ学」の中や社会教育事業などで活用していく予定です。

アポイ岳ジオパークでも、看板へのQRコード掲示や、アポイ岳ジオパークビジターセンター内での常設展示を行う予定です。

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2022年08月06日

2021年の赤潮発生状況と赤潮前の海中映像 Geoparks & Oceans

 ユネスコ世界ジオパークネットワークが発行する電子冊子Geoparks & Oceansに「2021年の赤潮発生状況と赤潮前の海中映像」記事が掲載されました。

(1)2021年の赤潮発生

 2021年9月下旬頃より、北海道道東太平洋沿岸で発生した大規模な赤潮の影響により、様似海域(鵜苫~旭)においても、水産物のへい死が相次ぎ発生しています。北海道の研究機関による調査結果では、赤潮プランクトンの一部、カレニア属(ミキモトイ・セリフォルミス)が検出されました。様似沿岸では「ウニ、ツブなど」のへい死が確認され、資源回復へ最大7~10年と予想される魚種もあり、深刻な状況となっています。アポイ岳ジオパークでも情報発信を行っています。【引用:令和4年マリンビジョン通信】

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2021928日 様似沖の海底のウニの死骸

(2)赤潮前の海中映像

 漁業者が当地域の日高昆布を語る言葉「波に昆布がゆられ光合成をして育つ海の生態系」をわかりやすく示すために、2019年に海中映像「様似町の昆布と生きもの」を作成しました。

 海中映像「様似町の昆布と生きもの」

https://www.youtube.com/channel/UCC1q16MinPSMliPSXT04fBw/featured

 住民のかた向けに上映会を行い、昆布漁を知っている人と初めて見る人の間で新たな情報交換の場となり、海底地形や底質と海の生き物のかかわりを初めて知った、豊かな海がいつまでも残ってほしいという感想がありました。当地域でも海洋環境の重要性について意識を高める取り組みを続けていきたいと考えています。(カ)

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様似町冬島地区の昆布

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