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2015年07月15日

世界ジオパーク現地審査_2日目

世界ジオパークの現地審査2日目。この日は、まず中央公民館での活動概要説明会からスタートです。公民館前には、アポイ岳ジオパーク推進協議会のメンバーらが審査員をお出迎え。

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説明会では、まず推進協事務局からアポイ岳ジオパークのこれまでの活動概要を説明し、その後、審査員からの質疑を受けるという流れで行われました。審査員からは、事務局体制やマスタープランなど、ジオパークの推進体制について質問が出されました。また、坂下町長の任期についての質問も。これに町長は、「アポイ岳ジオパークは、様似町の総合計画に網羅されており、誰が町長になってもジオパークはまちづくりの柱としてきちっと位置づけられている。」と答えていました。

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午前中いっぱいの説明会の後は、公民館前にあるかんらん岩広場へ。かんらん岩をはじめとする日高山脈の岩石が研磨標本となっている広場は、大学巡検などの定番コースになっています。その意義をニ~ダ先生が力説していました。

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広場を見た後は、海産物直売所の花蘂水産へ。審査員の二人には、様似町の特産品である真ツブの殻むきを体験してもらいました。でも、殻を割らずに身をむくのはなかなか難しかったようです。

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体験後は、その真ツブを味わおうと、昼食はお隣の女郎花(おみなえし)さんへ。新鮮な海の幸メニューを満喫し、オーナーの下條夫妻と記念撮影。

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午後から向かったのは、アポイ岳。まず、麓のビジターセンターにお連れして、Yayoiガイドが普段どのように来館者にガイドしているかをくわしく紹介。

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ビジターの展示をじっくり見てもらった後は、アポイ岳登山!といいたいところですが、今回は審査員の体力と短い日程を考慮して登山はなし。その代り、ビジターセンターから登山道1合目までの約1㎞をご案内し、普段、登山ガイドがどのようにお客様をガイドしているか、また、アポイ岳で続けられている高山植物保全活動について、Tomioガイドが説明しました。なお、通訳にはMitsuguガイドが担当。凸凹ピンクブラザーズががんばってくれました。

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疑似登山の後は、アポイ岳の裏庭・幌満峡へ。地形を生かしたクリーンエネルギーである水力発電所について、新日本電工の高橋課長から説明をいただきました。

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そして、この日の最後は、ニ~ダ先生の研究所であるアポイ岳地質研究所とアポイ山荘の隣にあるアポイ岳調査研究支援センターへ。地質研究所は、町民向けの地学学習の場として、支援センターは大学巡検などの受入施設としての役割を紹介。審査員もその意義にうなずいていました。

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そしてこの日の夜は、推進協議会や今回の審査に協力をいただいている町民との交流会を開催。中央公民館の文化ホールで日高振興局の辺見局長はじめ約80名が出席しましたが、そのオープニングを飾ったのは、様似町文化協会の坪会長の民謡と坂下町長の尺八です。

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そして、辺見局長のご挨拶、小島推進協副会長の乾杯で宴がスタート。

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今回の料理は、地元飲食店の弁慶さんとアビヨンさんのほか、様似町食育協議会、日高中央漁協様似支所女性部、えりも漁協冬島支所女性部のお母さん方にもご協力いただき、昆布など地元食材を使ったアイディア料理も用意。

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また、今回は審査員の母国であるルーマニアとポルトガルの料理やワインも若干用意。食で国際交流を深めました。

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この交流会では、午前中の概要説明会ではお伝えできなかった、アポイ岳ジオパークのさまざまな取り組みも紹介。5人のパネラーから5つの取組みを発表してもらいました。

GGN_丹羽.jpgのサムネール画像 GGN_神成.jpg
高山植物保全:丹羽さん 様中ドリームプロジェクト:神成校長先生
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ジオツアー:坂下さん アイヌ伝統文化:菊地さん
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北海道大学との包括連携協定:四ッ倉准教授  

さらに、余興では様似民族文化保存会のみなさんがアイヌ古式舞踊や、楽しいアイヌの遊びで審査員をもてなしてくださいました。

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担当者の企画が悪く、予定を大幅にオーバーして9時過ぎまで続いた交流会。最後は、参加者全員の記念撮影で終宴。

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3日目は、交流会の勢いそのままに、歴史をテーマとした終日ジオサイト巡りになだれ込んだのでした。その模様はまた明日。(タク)

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