小野工業

この石灰石加工プラント裏の露頭では、泥岩と砂岩の層の中に白っぽい石灰岩が入っているのが見て取れます。このエリア周辺には石灰岩が点在していて、古くから採掘されてきました。石灰岩は暖かい海にいるサンゴなどの生物の死がいが海の底に積み重なり、長い年月をかけて固まってできた岩石です。でも、なぜ北海道の冷たい海にはサンゴがいないのに、ここに石灰岩があるのでしょうか。実は、これらは何千kmもはるか南の海から、プレートの動きによってゆっくり運ばれてきたものなのです。

ここのプラントでは、様似周辺で採石された石灰岩から肥料や飼料、工業用石灰などを製造しています。以前はプラント裏の露頭を採掘していましたが、現在は他の鉱山のものを原料としています。