岡田のチセ(アイヌ伝統家屋)

新富エリア入口手前の岡田地区に、先住民族アイヌの伝統的な家屋「チセ」が復元・保存されています。チセは、木で組んだ骨組みにヨシなどの草を屋根や壁としてふいてつくられますが、極寒の北海道にあっても囲炉裏の熱が地面や壁に蓄えられるため、室内は比較的高い温度に保たれていたといわれています。

この辺りは、アイヌのコタン(集落)があった場所で、伝承では様似のアイヌは北海道東部からやってきたとされています。そのことは方言や墓標の形式の違いによっても裏付けられており、日高山脈を越えた文化の移入があったことが興味深く感じられます。