ピンネシリ

さて、あなたはここへはアポイ岳から来ましたか、それとも北側のピンネシリ登山口からでしょうか?アポイ岳から来られたのなら、途中で周囲とは異なりササが生い茂る場所に出くわしたはずです。ピンネシリを含むアポイ山塊はかんらん岩の山ですが、吉田岳とピンネシリの間には断層があり、その部分に沿って変成岩類が分布しています。地質が違うため、その上の植生にも違いが出ているのです。

ピンネシリの名は、アイヌ語の「ピン(夫)・ネ(のような)・シリ(山)」で、アポイ岳と対をなす、男山の意です。