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5.海とともに生きる暮らし

日高沖は、日本海岸を北上する対馬海流から分岐した津軽暖流と、千島列島の東側から北海道東部沿岸に沿って南下してくる親潮(千島海流)とがぶつかる好漁場になっています。そのため、様似町(アポイ岳ジオパーク)の沖ではサケやスケトウダラ、イカなどさまざまな魚種が豊富に獲れます。また、沿岸部では、タコやカレイ、ウニ、ツブなどの魚介類に加え、昆布を代表とする海藻類の漁が盛んです。

この地域の漁業の歴史は古く、江戸時代から昆布やサケが重要な産品として、北前船で本州へと運ばれていきました。

  • 秋サケ定置網漁の水揚げ

  • 様似が誇る高級魚介の真ツブ

様似町の漁業の主力は、「日高昆布」として全国的に知られるミツイシコンブです。ダシに良し、食べても良しの万能さが日高昆布の最大の特徴です。昆布漁の最盛期である7~9月は、様似の浜が最も活気づく季節。「即日天日干し」にこだわる日高昆布は、陸揚げされるとすぐに砂利を敷き詰めた昆布干場に並べて乾燥されていきます。様似町のほとんどの干場では、かんらん岩の砂利を使っています。

日高昆布には、採れた浜の場所で価格が決まる「浜格差」という制度があります。生育する浜や陸の自然環境によって明確に品質に差が出るため、日高の浜は「特上浜」「上浜」「中浜」「並浜」の4ランクに厳密に区分されています。そして、様似の浜は全域が「上浜」であり、さらに特上浜と上浜は様似に隣接する浜に限られています。このように、様似の浜を中心に良質の昆布が採れる理由として、アポイ岳の存在が考えられます。アポイ岳は、鉄分やマグネシウムなどのミネラルを多く含むかんらん岩の塊。そのアポイ岳から海へと流れ込むミネラル豊富な水が、昆布の質に良い影響を及ぼしているのかもしれません。

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