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2. 衝突によって生まれた日高山脈とアポイ岳

地下深くのマントルがなぜ、この場所に現れたのか。それは、地球のダイナミックな動きと関係しています。地球の表面は、「プレート」と呼ばれる十数枚の岩石の板でおおわれています。その厚さは100kmほどで、地殻とマントルの上部が合わさってできています。これらは、年間数㎝というゆっくりとしたスピードで動いており、互いに離れたりぶつかり合ったりしています。今の大陸も、こうしたプレートの動きによってできたと考えられています(プレートテクトニクス理論)。

日本列島は、4つのプレートがぶつかり合う世界で最も活動的な場所で、そのために地震や火山活動がひんぱんに起こります。4つのプレートのうち、ユーラシアプレートと北米プレートの境界は、現在は日本海の東側に列島に沿ってあるとされていますが、かつては今の北海道を縦断する位置にあったと考えられています。両プレートの衝突によって北海道の土台がつくられ、東側の北米プレートが、西側のユーラシアプレートにめくれ上がるように乗り上げて日高山脈ができました。その際、激しい衝撃がプレートの一番下にあったマントルの一部を地表に押し上げ、かんらん岩の山・アポイ岳をつくり上げたのです。

アポイ岳を含む日高山脈は、このプレートのめくれ上がりによって、プレートの浅いところから深いところ(マントルの上部)までの岩石が東西に順序良く横倒しで並んでいます。このような場所は世界的に見てもほとんどなく、地球内部の様子を知るうえでの貴重な学術標本といえます。

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